文教厚生委員会(13期)

[ 委員会報告 ] 令和三年第4回沖縄県議会(6月定例会)文教厚生委員会(末松文信)

令和3年7月5日-6日 文教厚生委員会


中部病院における院内クラスター発生について


今回の審査案件は、去る6月30日の県議会定例会一般質問において、沖縄自民党会派の照屋守之県議が重要案件として議長に申し出があり、本委員会で審査する運びとなった。


委員会は、病院事業局長の説明を受け、8名の委員が質疑した。


質疑は「感染者50人、うち患者が36人、職員が15人、そして17人の死亡者が出た。にもかかわらず、何故公表しなかったのか」を巡り、事実関係を糺した。


委員より、これまでの経緯等事実関係についての質疑をする中で、病院と病院事業局とやり取りしたメールの提出を求められた。

その際、県は個人情報との関係で提出できない旨の答弁があり一時空転した。マスコミには出して本委員会に出せないとする県の態度を責められ、後に渋々出してきた。


その後の質疑において、病院側はクラスター発生した時点で記者会見し公表する予定だったが、県当局から取り止めを示唆するシグナルがあった事が明らかになった。


他方、このような重大な案件を知事や副知事がどのように把握していたか、また、何らかの指示があったかとの質疑で指示はなかったことが明らかになった。


公表することの意義について、公表することによってクラスター発生の経験を感染症防止対策や県民の危機意識の高揚につながる。何よりも医療現場が透明化される。


中部病院の玉城和光院長は現在の心境について尋ねられ「亡くなられた方々への思いを表明された。

そのうえで、病院現場は使命感を持って患者のケアにあたっているが、周囲からの批判を浴び、批判に耐えながらも懸命にケアしている職員の心境に触れ、この問題を早く終息させ平常通り仕事ができる環境をつくりたい」と病院現場の状況を熱く訴える院長の姿があった。


他方、コロナ感染症対策本部長の知事は、クラスター発生から1月半も経って、やっと昨日初めて記者会見を開いた知事の姿勢を糺すために、8日開催予定の委員会への出席を求めた。


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