[代表質問] 仲里全孝 令和7年第4回沖縄県議会6月定例会
令和七年6月25日(水)
第4回沖縄県議会(6月定例会)の代表質問に沖縄自民党・無所属の会より仲里全孝議員が1番手に立ちます。以下の質問項目を事前通告いたしました。

令和7年6月25日(水)
第4回沖縄県議会(6月定例会)代表質問
仲里全孝(なかざとぜんこう)(会派:沖縄自民党・無所属の会)
1:知事の政治姿勢について
(1) 今年は戦後80年を迎える中で、県では様々な祈念事業を企画していると聞いているが、知事として節目に当たって、どのような平和発信を県内外に行っていく考えを持っているのか伺う。
(2) 度重なる在日米軍兵による事件・事故が後を絶たない中、日米地位協定の改定については沖縄県からその意義を主張していく必要があると思われるが、具体的に知事は協定のどの部分で根本的な改定が必要だと考えているのか伺う。
(3) いわゆる「フォーラム」や共同パトロールが本年度に入ってから実施されていることは意義深いことだと思われるが、知事として今後も米軍や警察とともに手を携えて対策に取り組むために、どの程度意欲を持っているのか伺う。
(4) UH1ヘリコプターから発火物を含む物品の落下事故が発生し、探索の結果、発見に至らないという県民に大きな不安を与える事故が発生したが、県として当該事件のてんまつについて、どのような情報を確認し、再発防止策として何が必要と考えているのか伺う。
(5) 安和桟橋における痛ましい事故から1年がたとうとしているが、いまだに事業者からの申入れに対して県は不誠実な態度を取り続け、抜本的な安全対策を講じていないことは厳しく批判されるべきであり、速やかに改善が図られるべきと思うが、知事はどのように捉えているのか伺う。
(6) 国民保護法に基づく避難実施要領を複数検討している自治体が少ないことが明らかとなったが、一方でこうした計画策定に当たって市町村の負担も大きいため、県が手を差し伸べることも必要だと思うが、市民、県民の安全に直結する問題であり、支援する手だてはないのか伺う。
(7) 先日、知事自らが訪米し、ロバーツ・ドジャース監督への県民栄誉賞授与を行ったようであるが、表彰に至った経緯と、以前来県した折に表彰を検討する考えはなかったのか伺う。
(8) 与那国沖に設置されていたブイが中国政府により撤去されたことが確認されたが、当局は修理のため一時的なものだと主張するなど、今後も再度ブイ設置に踏み切るような度重なる挑戦的態度を取っていることに対して、県知事として抗議すべきではないか伺う。
(9) 四役を含めた県幹部によるハラスメント事案について、これまで全庁的な調査が行われたことはあるのか、職員が意欲を持って働ける環境づくりのため取組を図るべきではないか伺う。
(10) OCVB次期会長人事の報道において、知事が起用する考えを示したとのことだが、独立した法人の人事に対して県知事が介入することは不適切ではないか、どのような根 拠を持ってこうした発表を行ったのか伺う。
(11) 経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる骨太の方針2025において、引き続き国家戦略としての沖縄振興が位置づけられ、特に経済界が中心となって取りまとめているGW(ゲートウエイ)2050構想が文言として記載された。骨太の方針2025に関しての知事の受け止めと評価について伺う。
(12) 物価高の状況がやむ気配を見せず、県民生活への負の影響が続く中で、困窮世帯の苦しさが際立ってきている。重点支援交付金等の活用が図られている一方で、県独自の県単事業による物価高対策は講じられているのか、具体的な取組について伺う。
(13) 6月上旬に天皇皇后両陛下と愛子内親王殿下が本県を訪問されたところであるが、知事は今回の行幸啓の成果と意義について、どのような感想を持っているのか伺う。
(14) ワシントン事務所については先日解散・清算手続を行い、閉鎖されたとの報告があったが、閉鎖したからといって過去の諸問題についての検証も自動的に終了するということにはならない。監査委員や議会として今後も調査を進めていく必要があるということは言うまでもないが、知事部局としてはどのような対応を取る考えか伺う。
2:医療・介護・福祉・生活衛生について
(1) 百日ぜきの蔓延が続いている。症状が長期化する感染症であり、予防のための注意喚起、特に混合ワクチンの接種が効果的だと思われるが、県では関係機関とどのような連携の下で対策を講じているのか伺う。
(2) 北部基幹病院の開設に当たって、整備費用の増加が深刻な問題となっている。財政的負担でしか対応し得ない問題であることは否めないが、県としてどういった財源を確保して対応していく考えを持っているのか伺う。
(3) 離島・僻地を多く抱える本県において遠隔医療・遠隔診断の重要性は特筆すべきものがあると考える。遠隔サービスの導入・普及に当たっての課題点、これを解決するための方策は何だと考えているか伺う。
(4) 民生委員・児童委員の現状は、成り手不足が常態化しており、充足率向上への取組が叫ばれて久しい。改めて民生委員・児童委員の社会的意義の尊さを周知し、社会的・地域的理解の促進を図るべきと考えるが、県の取組状況について伺う。
(5) 高齢者の生活状況調査が初めて行われたようであるが、高齢者の貧困という問題が明らかとなった。単身・独居者への見守り支援など、元気で生き生きと老後を暮らせる仕組みづくりが重要と考えるが、調査結果を受けた今後の対策の方向性について伺う。
(6) 匿名・流動型犯罪グループによる被害が増加し、より手口が巧妙化しているようである。被害に遭わないための周知とともに、摘発に向けた体制整備、被害者支援策について、一連のものとしてどう捉えているのか、基本的な見解を伺う。
(7) 県民皆歯科検診とフッ化物洗口の推進について、子どもたちの歯の健康、大人になっても丈夫な身体をつくっていく必要性からも、より重要性を増している。学校現場において、どのような取組を推進しているのか伺う。
(8) 歯科技工士の育成・確保が本県の課題の一つとなっており、養成学校の誘致がその解決策として提示されている。今後県として、この課題にどのように向き合っていく考えを持っているのか伺う。
(9) 地域医療介護総合確保基金については、総合的なサービスメニューがそろっている中で、国からの予算獲得が適切になされているのか、使い道が今一つ見えにくい部分がある。基金の制度概要とともに、適切な活用が図られているのか当局に伺う。
(10) 県立病院が再び大幅な赤字経営に陥っており、不断の経営改革が必要とされている。中部病院の建て替えという大きな事業計画が控える中で、病院経営陣そして知事はどのような経営方針を持っているのか伺う。
(11) 薬剤師不足解消に向けた取組について、県内大学への薬学部設置に関する検討進捗状況を伺う。
(12) 介護ケア・産後ケアの質の向上について伺う。
(13) 中部病院圏域、北部病院圏域のどちらにも属しづらいという点から、中頭西部地区における急性期医療拠点の整備についての要望が強く上がってきている。県当局としてはこの課題にどう向き合っていく考えを持っているのか伺う。
3:国土強靱化・インフラ整備について
(1) 全国的に上下水道管の老朽化に起因する事故等が発生しており、本県においても復帰以前からの施設も多く存在している中で、他人事ではない課題として認識しなければならない。水道・下水道当局としての現状把握と対策について伺う。
(2) 先日、不発弾処理中の爆発事故が発生し、作業に当たっていた自衛隊員数名がけがを負う結果となった。いまだに相当な埋没量が見込まれる中で、経年劣化による腐食が進行し、同様の事故が発生するおそれが今後高くなるように思われる。作業員の生命に関わる問題であり、早急に対応策を検討する必要があると考えるが、県の見解を伺う。
(3) 全国的に「防災道の駅」として地域防災拠点となる施設整備が進められており、県内においても関係行政機関が連携して、整備・指定に向けた取組を進めるべきであると考えるが、土木建築部としての考え方を伺う。
(4) PPP/PFIの推進体制が本年度から強化されているが、他都道府県に比べて導入状況はあまり芳しくないように見受けられる。課題となっている点はどこにあると分析しているのか、また今後の公共施設等の総合管理への導入をどのように計画しているのか伺う。
(5) 県内道路標識の視認性向上については、我が会派から2月議会において取り上げたところ、国において点検要領案を作成することが発表され、今後、市町村等とも連携した取組が求められると思うが、対策の現況と取組の方向性について伺う。
(6) 今年の梅雨時期は例年よりも短く、降雨量も少なかったものと思われる。昨年も給水制限や夜間断水が約20年ぶりに発動される一歩手前の状況となっていたが、本年も同様の問題が生じかねないのではないか。県内ダムの貯水率の状況と今後の渇水対策について伺う。
(7) 県庁本庁舎改修工事等の概略について
ア:現在の進捗状況と今後の事業計画について伺う。
イ:旧県立図書館の改修事業における最低制限価格積算ミス問題について伺う。
ウ:防災棟建設事業の進捗について伺う。
(8) 地場の産業・企業を育成する観点から、県内企業優先発注及び県産建設資材優先使用の推進を図るべきと考えるが、県としての総合的な取組について伺う。
(9) トラック運転手の待遇改善について、県内企業における取組状況を伺う。
(10) 県事業における物価高を踏まえた資材・労務単価積算の適正化について、本年度における予算措置の状況について伺う。
(11) 道路維持管理における性能規定型契約が導入されているようであるが、効果検証がなされているのかどうか、旧来の発注方式と比較してどういった分析を行っているのか伺う。
(12) 沖縄都市モノレールの経営状況が好転してきており、観光需要を的確に取り込んでいるものと推察される。モノレール3両化事業が進む中で、今後どのような経営見通しを持っているのか伺う。
(13) 土木建築部建設工事等級別請負工事金額の基準額について、より幅広く中小建設業者が受注機会を拡大できるような改定を求める声もあると聞いている。どのような基準で特AやAランクの区分けがなされているのか、また、今後この基準を改定する考えはないのか伺う。
(14) 奥武山Jリーグ規格スタジアムの整備について、計画内容が最近明らかとなったところであるが、今後の事業計画や資金計画について伺う。
(15) 地域防災拠点としての商工会館の活用・大規模改修等を進める自治体が高知県などをはじめ少しずつ増えているようであるが、本県においても商工会館の老朽化は著しく、有利な財源を確保する観点からもこうした防災拠点化も視野に入れるべきであると考えるが、県の考えを伺う。
(16) 伊是名・伊平屋地域の振興について、毎議会において進捗を確認してきているが、一向に架橋事業や伊平屋空港整備の見通しが立たない状況がここ数年続いている。まさに先般の借換債の増額議決はこうした事業への活用可能性を示唆するためのものであって、知事として財源を確保し、事業を進める考えを持つべきではないか伺う。
4:経済産業・地域活性化について
(1) トランプ関税が今年に入ってから自動車や農産品を中心に影響を受けているが、本県経済への影響も皆無とは言えないと思われる。県としてどのように把握しているのか伺う。
(2) データセンターの地方展開策が国として推進項目に入っていると聞いているが、狭小な土地でかつ酷暑気候である本県では、地上よりも海中への設置可能性が高いのではないか。外国では実証実験もなされており、投資アセットとしても注目されているため、県として研究を進めるべきではないか伺う。
(3) ブルーエコノミーの推進が現振興計画に規定をされているが、具体的な県としての方向性がいまだ見えづらい部分がある。海洋基本計画の策定の必要性も従来から指摘をしてきたが、総合的な検討状況について伺う。
(4) オープンイノベーション創出支援事業の取組と効果について伺う。
(5) 台湾との経済・文化・教育交流について、民間レベルで積極的な活動が行われているが、県としては台湾との交流にどのように取り組んでいるのか伺う。
(6) 東海岸サンライズベルト構想を推進していくためには、公共機関のみならず民間団体・企業がそれぞれの役割に応じた関わり方を果たす必要があると考えるが、こうした地域プラットフォームのような仕組みづくりはどのようになっているか伺う。
(7) 物流の核となる倉庫群の確保・高度化に当たっては、港湾整備と一体となって推進を図る必要があり、商工・土木の連携が不可欠である。こうした観点からの中城湾港における今後の倉庫整備・港湾整備計画について伺う。
(8) 航空機整備産業クラスター形成の推進の進捗状況について伺う。
(9) スタートアップエコシステム拠点都市選定の意義について伺う。
5:子ども・子育て、学術・教育政策について
(1) 沖縄こども調査の概況について伺う。
(2) 子ども食堂の状況及び子どもの貧困対策の効果検証について伺う。
(3) 県内待機児童の状況について伺う。
(4) 保育士の業務負担軽減と人材確保支援について伺う。
(5) 国の出産費用無償化方針と沖縄県下の現状について伺う。
(6) 教育無償化、給食費無償化の動向について伺う。
(7) OISTをめぐる現況について
ア:スタートアップ支援の取組状況について伺う。
イ:元職員による不正行為の概況と再発防止策について伺う。
(8) 教員のメンタルヘルス対策について伺う。
(9) 教育庁におけるラーケーションの取組について伺う。