徳田将仁

[ 賛成討論 ] 議員提出議案第1号/徳田 将仁

令和7年5月16日

議員提出議案第1号「地方自治法第258条第1項において準用する行政不服審査法第29条第2項の規定に基づく弁明書」に対して賛成の立場として、会派を代表して徳田将仁議員が登壇しました。

沖縄自民党無所属の会を代表いたしまして、只今議題となりました議員提出議案第1号について賛成の立場から討論を行います。

まず冒頭に、この議案に対して我々会派は、断じて「越権行為ではない」むしろ県議会議員としての「責任」である。と強く申し上げておきます。

いま私たちは、沖縄の未来を守るために、決して見過こすことのできない課題と正面から向き合おうとしています。

物価高にあえぐ家庭、危機的な状況にある和牛畜産、手つかずの道路整備、災害に脆弱な県土、インフラ、そして未来を担う子どもたちの貧困ー。

この現実を前にして、私たちは、黙って立ち尽くすわけにはいきません。

だからこそ、先の2月議会において、我々は自由民主党・無所属の会として、県民の暮らしを支えるための財源を確保する「予算修正案」を提出しました。

これは、すぐに返済する必要のない国の支援「臨時財政対策債」を活用し、県民の‘‘今‘‘を支え、‘‘未来‘‘へとつなげるための提案です。

この判断は、財政的にも無理がなく、新たな借入は全体のわずか1%に満たない水準であります。しかも、その使い道は人の命と暮らしを守ること。これ以上に正当な投資があるでしょうか。これは浪費では全くありません。

未来の沖縄への‘‘責任ある投資"だと思っております。

一部には、「議会の権限を越えているのではないか」という指摘もあります。しかし、それは明確に誤解であります。

地方自治法第218条および第96条は、地方議会に予算の修正権限を認めています。

これは議会に与えられた正当な権限であり、民主主義の根幹をなす制度であります。私たちは、この法に基づいて、県民の声を代弁し、正当に修正案を提出しました。

つまりこの提案は、"越権"などではなく、議会に課せられだ"責任の遂行"そのものなのであります。そして、その修正案を最終的に受け止めるのは知事です。

今、知事に問われているのは、権限の大小ではありません。県民の声に応える覚悟があるかどうかであります。

この修正案は、予算編成期のこの時期にしか出せない、まさに"一度きりのチャンス"なのです。

私たちは与党・野党という立場を超えて、「県民の暮らしを守りたい」という一点で一致しております。

いま全国的に米の価格の高騰、特に沖縄は5キロ5000円という最も影響が大きい県であります。また、和牛畜産農家への緊急支援、これも昨年我々は補正予算審議で附帯決議を行いました。

宮里議員の提案理由説明にもありましたけれども、こうした当初予算編成時に予見できない突発的かつ緊急性のある事象に、迅速に対応するためにも、財政調整基金を積み増す理由は大いに肯定されなければならないにもかかわらず、申立人である知事は基金は71億で十分などという、全く理解も共感も得られない、県民の幸せを顆みようとしない主張を展開しているのであります

どうか、沖縄県民のすべての方に訴えます。

この提案は、あなたの暮らし、あなたの家族、そしてあなたの未来を守るためのものです。

そして、知事に申し上げたい。

県民の声に応え、責任ある判断をー。

県民のための英断を、どうか今、この瞬間に。

未来の沖縄は、今ここから動き出すんです。

このことを申し上げ、議員提出議案第1号「地方自治法第258条第1項において準用する行政不服審査法第29条第2項の規定に基づく弁明書」に対して賛成を致します。

議員各位におかれましては、こ賛同を賜りますようお願い申し上げ、賛成の討論を終わります。


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