議会活動報告(12期)

議員提出議案「北部基幹病院の早期整備に関する決議」

北部基幹病院の早期整備に関する決議

1 北部基幹病院の基本的枠組みに関する基本合意を早急に締結すること。
2 基本構想・計画を策定し、建設に向けて具体的な取り組みを行うこと。

提案理由の説明:末松 文信

県民への医療提供体制における北部地区の医療格差を是正し、県民に平等な医療提供体制を早期に実現するため、速やかな北部基幹病院建設の促進を知事に求める。


質疑:花城大輔

質問1
与党は基幹病院の陳情については採択せず審議未了にしているが、本日の委員会では一転して全会一致で賛成した。委員会の中でどのようなやりとりがあったのか説明を求める。

質問2
委員長は新聞のインタビューで「第三者委員会で精査をした方がいい」という発言をして、北部12市町村会から抗議とも思われる声明を出されております。
委員長として今後、北部12市町村に対して何かのメッセージを出す対応が求められるかと思われるが、その対応を伺う。

委員長の回答

1点目のような議論はありませんでした
2点目の新聞のインタビューについてもそういう議論はありませんでした。


賛成討論:具志堅透

北部地域12万8千人とりわけ北部医療圏10万人の住民は
これまで10年以上の長きにわたり健康と命が脅かされてきました

沖縄県では病院事業局を中心に、医師不足の解消のためあらゆる策を展開して参りましたが、未だ慢性的な医師不足の解消には至っておらず。
現在でも診療の休診や診療制限が行われるなど、医療の安定的な確保が大きく危惧されております。

また医師不足が原因で病院経営の悪化により、医療機器と設備の再投資も十分にできない現状にあります。
現在の状況をこのまま放置すると北部地域の医療提供体制が、崩壊の危機に直面しているとも言われております。

我が沖縄県において医療提供の格差があってはなりません。

医療福祉教育は県民等しくどこにいても等しく受けられなければなりません。
医療提供体制を整え医療の格差を解消するのが、行政や政治の果たすべき役割でありわれわれ政治家の責務ではないでしょうか。

このような中、狩俣文教厚生委員長の委員会での議論を踏まえない中での発言

今回の合意書案は知事の公約と違うから

今後1年かけて精査すべきとの意見を報道で接し強い憤りを禁じ得ないのであります。

この発言には北部市町村会から
抗議ともとれる緊急の声明が出されています。

この委員長の発言は北部基幹病院の早急な整備を求める
北部12市町村民の思いを踏みにじるものであり猛省を促すものであります。

沖縄県は北部圏域の医療提供体制について、平成16年の県立病院のあり方検討委員会で北部圏域の医師不足等が懸念されるなか、最も効果的な医療提供体制は北部地区医師会病院と北部病院を統合し整備をする県および北部12市町村による一部事務組合による運営するものといたしました。

北部12市町村会や議長会では北部地域基幹病院整備促進協議会を設立し、住民大会を開催し122771筆の署名を集め統合再編による基幹病院の整備を知事に求めてきました。

その後沖縄県市町村会北部地区医師会及び北部病院で協議会を設置し基本的合意書案が作成されました。

北部12市町村長会では設置主体や経営形態、不採算医療の継続、医師確保等の議論を重ね基本合意書案が唯一の方策との結論に至り、地域医療が逼迫する中
一刻の猶予も許されない状況にあることから、地域住民に寄り添った基幹病院を
早期に整備していくために基本合意書案を全会一致で承諾し、また議長会では合意書案の確実な実行を採択し、合意書案の早期締結を意見書として知事議長へ強い意思を持って要請されております。

他方、県議会において議論がある知事の公約の解釈について、砂川部長は北部基幹病院の早期整備は知事の公約であると明確に答弁を致しております。

以上のことに鑑み

今回の決議で述べている
北部基幹病院の基本的枠組みに関する基本合意を早急に締結すること。

基本構想基本計画を策定し建設に向けて
具体的な取り組みを行うことを強く求めます

政治の主役は地域住民であり
地域医療の当事者は北部住民であります。

地域住民に寄り添った基幹病院の早期整備を実現することが地域住民の要請であります。


賛成討論:照屋守之

北部基幹病院の早期整備に関する決議討論をさせていただきます。

私どもは文教厚生委員会はこの陳情が採択できなくて
与党会派の賛同が得られずに自民公明無所属の会20名で議員提案をさせていただきました。

ところが先ほどの委員会では全会一致で採択される
そういう雰囲気になってきました。

もしそうであれば、与党議員皆さん
昨日で言っていただければこのような形で4名から討論しなくて済んだ。

もし我々が提案しなければどうなっています?
基幹病院問題大変な事じゃないですか

是非与党議員にはそのことも含めて今後よろしくお願いします。

我々委員会としたら
なぜここまで賛成討論やっているかと言うと
冒頭に申し上げましたように

委員会では
陳情も採択をしない
議員提案するという話もないということもあり

本会議で賛成討論を行い全会一致にしたい想いがあった。

今回の北部基幹病院の早期整備に関する決議をもう一度確認します。

ここに書いてありますように

北部基幹病院の抜本的な枠組みに関する基本合意書を早急に締結すること。

部長は3月いっぱいで知事からの宿題を返すと言っておりました

玉城知事もこのような形で議会が決議をされたら
速やかに基本合意書を12市町村と締結をする。
このお願いをしたいわけです

2つ目は基本構想

計画を策定し建設に向けて具体的な取り組みを行うこと

砂川部長は基本構想を作り
基本設計、実施設計建設
約5年かかり6年目で開業する
このスケジュールで進めるというその意味で
全議員の皆様のご理解をお願いをしたいと思います

合わせて
与党議員の皆様にお願いしたいのは

玉城知事にプレッシャーかけないでください

あの新聞報道を見ているとですね
何かそういうふうなイメージが強い

ですから玉城知事もこの問題についてですね
積極的にやりにくい。

そういう印象があるわけです


関連記事