シュワブ視察・久辺3区との意見交換
令和4年11月4日
会派沖縄・自民党は全議員参加のもと、名護市・金武町を中心に現地視察と地域住民の方々との意見交換会を行いました。
・キャンプシュワブ内の現況確認
・久辺三区(久志、辺野古、豊原)地域の方々との意見交換
・ギンバル訓練場跡地視察
・KINサンライズビーチ視察
以下に各議員からの視察報告内容をご報告いたします。
~ 現地視察・意見交換を終えて 成果と所見 ~
■島袋 大
辺野古普天間飛行場代替施設を視察しました。
普天間飛行場の早期閉鎖のための施設であり、急ピッチに工事が進んでいました。
久辺3区地区の皆さん、久志、辺野古、豊原の方々との意見交換、生の声を聞いてどれだけ翁長県政から玉城県政は、県がやるべき仕事を放棄しているのかがハッキリとわかりました。
金武町では、基地返還後の街創り、ベースボールパークやサッカー場、スポーツリハビリ医療機関ビーチやホテル素晴らしい施設が出来、新しいビジネスが生まれていると感じました。
やはり、現場の声を聞き、現場を見る、政治は結果しかないので、現場からのメリットやデメリットを議会の場から、提案いたいと思います。
■末松 文信
〈キャンプシュワブ基地-普天間飛行場代替施設建設埋立工事の進捗状況視察〉概要
仲里全孝議員の取り計らいで、キャンプシュワブにおける普天間飛行場代替施設建設に伴う埋め立て工事の進捗状況を視察した。視察は、全員でキャンプシュワブの全域が眺望できる物見塔に登り、全景を見ながら仲里議員からマスタープランにより、工事の範囲と進捗状況の説明を受けた。辺野古側は、護岸も計画の高さ10メートルで、埋立てもほぼ完了している。大浦湾側は、例の緩い地盤があり県に変更申請をしている。許可が降り次第進めるとの説明があった。
〈久辺3区との意見交換〉概略
普天間飛行場代替施設は、条件付きで容認したものであり、誘致したものではない。移設によって、住民生活が悪化するようなことがあってはならない。条件整備にしっかり取り組んでいただきたい。
(久志区)
①地域下水道の期整備。②避難広場への橋梁事業に係る保安林の早期解除。③米軍の夜間訓練飛行と民間地域への侵入を禁止すること。
(辺野古区)
①国立高専裏のヘリパットを早期に移転すること。②滑走路が、V字になった経緯と合意書がないと言われていることについて、説明を求める。③久志-辺野古間の県道13号線の早期整備。
(豊原区)
①代替施設ができることによって、負の遺産とならないよう子どもたちが誇りに思うようなまちづくりをしたい。②反対派の活動により交通渋滞を起こし住民生活に影響がある。対策を急いでほしい。③新聞報道によると政府は、代替施設の移設に伴う防音工事不要との見解があるが撤回させていただきたい。④米軍基地が70パーセントあると言っているが、山林も含めてか?
その他、忌憚のないご意見があって有意義な意見交換であった。久辺3区からのご意見等については、地元との連携を図りながら取り組むこととした。
〈KINサンライズビーチ視察〉
沖縄本島唯一のサンライズビーチで、北部連携事業で整備し、去る9月23日に落成式を行った。沖縄県が25億円を投じて、海岸の護岸や養浜事業を整備している。町は、ビーチハウスや便益施設を整備し金武町観光協会に指定管理委託しているとの説明があった。
■座波 一
キャンプシュワブ視察と久辺3区との意見交換は令和2年に計画して以来、コロナ禍により延期して実現した。久辺3区の区長及び行政委員計13人全員から代替施設の受け入れは条件付で容認している事を明確にしていた。
その条件は、県道の整備、災害対策に向けた保安林解除、下水道処理施設の整備等生活に密着した問題から、ヘリパッドや代替施設完成後の騒音対策、工事による渋滞対策及び米軍基車両規制の問題等、課題は山積している事が実感出来た。
玉城県政は辺野古埋立を反対する立場であっても、久辺3区の住民の声を直に聞いてない事が、はっきりしており、このままでは地元が取り残される事が懸念された。
わが自民党会派は地元住民の生活環境を守る為にも、県政に対して現実的な対応を取る様に求めていくべきである。
また、キャンプシュワブ沖の埋立は着実に進められ、陸上部分の移設も急ピッチで進んでいる事から、代替施設の完成に向け、普天間地域の安全と嘉手納以南の跡地利用による沖縄経済の基盤強化に向け、取り組む事こそが未来に向けた建設的な取組みであると確信した。
■花城 大輔
普天間飛行場代替施設の埋立地を視察して、改めて規模の大きさを目の当たりにしました。5年前に視察した際よりも進捗のスピードが増し、日米政府の取り組みの姿勢も確認できました。
久辺3区の役員の皆様との意見交換では、それぞれの地域での課題が、常に他の地域とリンクしている事が確認でき、改めて早急に問題解決への道筋を示さなければならないと感じました。
また、それぞれの地域の中で長い時間をかけて議論を尽くし、『苦渋の決断』に至った経緯に対して、我々議員一同は、その事に思いを馳せ、今後とも寄り添いながら、一つひとつ丁寧な議論を行う事が大切であるとの認識を新たに致しました。
■中川 京貴
名護市辺野古 キャンプシュワブの現場視察や久辺3区(辺野古・久志・豊原)区長との意見交換で、地元の山積する課題や要請を受けた。
特に、普天間飛行場移設後の住民環境に影響があってはならない、1日も早い下水道整備や防音工事が出来るよう要請を受けた。
自民党会派としては、課題解決に向けて自民党だから出来る政策実現に全力で取り組む。
■仲田 弘毅
辺野古の飛行場代替施設の埋め立て工事進捗状況が自分なりに理解出来た。
また、久辺3区の皆さんの条件付き容認に深い意味と責任をかんじさせられた。
責任政党として課題解決に向け最大限の努力が必要と考える
■照屋 守之
辺野古埋立事業の現場視察及び久辺三区との意見交換について
沖縄・自民党会派は、辺野古問題を解決するため視察と意見交換を行った。
埋立事業は、国と県の行政手続きで進められていることを確認。
条件付き容認の久辺三区からは、下水道や県道の整備等の強い要請が出された。
11月定例会では、玉城知事に辺野古の現場視察と久辺三区との意見交換を強く要求して行きたい。
■又吉 清義
1日も早い危険性の除去に向けた普天間飛行場の代替施設、辺野古埋め立て工事は丁寧に、確実に進んいると実感致しました。
受け入れ先である久辺3区の地域の方々も条件付き容認で進む中、しっかり国、県に対し生活環境が悪化しない様に絶えず働きかける中、我々も絶えず確認をし、条件事項の実現に向け更に進めていかなければならないと3区の意見交換の中で理解した。
返還された跡地利用を1日も早く活かすための取り組みについても、副町長や課長との懇談にて、改めて実感した事を普天間返還の跡地利用に向け、取り組んで行きたい。
■呉屋 宏
キャンプシュワーブの視察はとても有意義でした、埋め立ての進んだ状況が確認できたことは、今後の政治活動に反映させたいと考えています。
現在埋め立てられた地域へのヘリコプターとオスプレイの移設は段階的に可能ではないのかなぁー政府への要請頑張る
■西銘 啓史郎
①久辺三区の方々との意見交換
辺野古区、久志区、豊原区の話を聞いて、これまでの経緯(条件付き容認)や、抱える未解決課題について名護市、県、政府一体となって推進(解決)していかねばならないと強く感じました。
②キャンプシュワブ視察
防衛局との勉強会では気づかない点も多く大変勉強になった。
③サンライズビーチ、海浜公園
基地返還後の計画をしっかり早めに行う事や、町民の健康管理、交流の場を作ることな大切さを痛感。普天間飛行場の跡地利用計画も早急に取り組むべきだと感じた。
■新垣 新
普天間飛行場の代替移設である辺野古キャンプシュワブの工事は、8割埋め立てが進み知事が反対と述べても工事は進んでいる現実と、これから裁判が行われる現実に何度も司法から国と県話し合いが保たれ、落とし所と着地点が見出せない現実に、11月の議会の質問に知事には、キャンプシュワブの工事の進捗状況を観に行きなさいと提言を強く行います。
知事が辺野古移設に対する着地点があるのか、期待したいです。
■大浜 一郎
久辺3区の久志、豊原、辺野古地区の皆様と沖縄自民党会派が直接意見交換できたことは大きな意義があったと思います。
実際に地域で暮らす住民が望んでいること、改善を期待することなど具体的にお聞きすることができました。
久辺3区の皆様は苦渋の選択として条件付きで辺野古移設を容認していることを強く意見しておりました。特に住民生活へ悪影響を及ぼす事については大きな抵抗も感じるのは当然であると思っています。
沖縄自民党は政府としっかりと向き合い、問題解決へ強い努力が必要だと痛感しました。
知事は数百メートル先の反対派が陣取るテントへは辺野古移設反対抗議で足を運ぶが、実際に地域で暮らす皆様とは一度も直接対話はしていないことを県民は知るべきであり、知事には取り残された人々を無視しているのだと言わざるを得ないのです。
また、辺野古移設先の飛行場造成工事現場を直接視察できたのは有意義でした。図面で見るのと、現場では雲泥の差があることを改めて感じています。
様々な課題が見えてきました。
それらを検証して議員活動として課題解決に努力してまいります。
■石原 朝子
初めての「キャンプ・シュワブ」と呼ばれる在日米軍海兵隊基地内視察、広大な敷地内における普天間飛行場安全確保するための工事が着々と進められていた。
今回は基地内工事の進捗状況確認と共に、久辺3区(久志、辺野古、豊原)の皆様の貴重なご意見を拝聴させていただき大変意義深い視察研修であった。
久志3区の皆様の思い「普天間地域で暮らす人々の安全確保のため」「条件付きの容認であること」「久志3区で暮らす人々の安全確保もしっかりと守っていただきたい」とのことでした。
今後、久志3区の皆様の安心して暮らせる条件を達成していく為に、共に県や国に対して県議会議員として活動を強化して取り組んでいきます。
■下地 康教
普天間飛行場の代替施設問題は、1995年の米兵少女暴行事件を発端に、県民の米軍基地への鬱積された不満の爆発から始まった。
当時の太田知事は、県民の怒りを収めるため、自ら日本政府に「世界一危険な普天間飛行場」の危険性除去と沖縄の基地負担軽減を求めた。
時の総理であった橋本総理は、クリントン大統領と話し合いSACO合意により普天間の返還が決定した。
太田知事は、橋本総理と17回にも及ぶ会談を重ね、普天間の返還を進めるために、北部振興を含めた「沖縄振興ビジョン」を打ち出した。
しかし、太田知事は、普天間飛行場の移設先には触れず、当時の比嘉名護市長が苦渋の選択により辺野古移設を受け入れた。
移設先である名護市辺野古地区の久辺3区住民から条件付き受け入れ容認を取付け、国による辺野古代替施設の埋立手続きが開始された。
代替施設となる辺野古基地建設は、仲井真知事による埋立承認により開始された。
しかし、翁長、玉城両知事の建設反対により工事が予定通り進行しない状況が続いている。
今回のキャンプシュアブの埋立工事の現場視察では、全体面積の約1/3の36haの面積が埋立てられ、陸地化が進んでいる現実がある。
また、辺野古久辺3区の住民の皆様方との意見交換では、条件付容認で苦渋の選択したにも拘らず、知事の辺野古基地建設反対により地区の振興発展に係る施設整備か中々進んでいない。
今回の視察を踏まえて、久辺3区の切実な声を議会で拾い上げ、普天間飛行場代替施設受け入れに係る条件整備を進めて行く必要がある。
■仲村 家治
今回のキャンプシュワブ視察は現場主義がいかに重要かを再確認しました。
代替施設の埋立地に立った時に、この工事はもう止めることは不可能であると同時に1日でも早い完成で、普天間飛行場の危険性除去を実現することが最重要の案件である。
そして、地元の久辺三区の役員との意見交換で痛感したことは、条件付き移設賛成ということ、その条件はあくまでも地域生活改善の下水道整備、県道の改良、現ヘリパットの移設等であり、沖縄県に関わる課題解決に向けて努力することを決意し、他の案件もひとつひとつ解決していきます。
■仲里 全孝
久辺3区との意見交換会を振り返って
意見交換の前にキャンプシュワブ、辺野古埋め立て代替施設の現場踏査を行った。
工事進捗としては、埋め立て代替施設では辺野古湾側はほぼ完了しているように感じました。
また、久辺3区と意見交換の中で、「我々は辺野古埋代替施設において、あくまでも条件付き容認である。キャンプシュワーブ前での反対派の渋滞問題、施設受け入れ後の騒音公害ついては、今後慎重に調整すべきである」との意見がありました。
受け入れの条件を精査し、辺野古3区の方々の思いを受け止める必要があると感じるが、知事はなぜ地域住民との対話を行わないのか、知事の考え方を追求していきます。
■島尻 忠明
今回の視察は議員の活動原点であります有意義な現場視察でした。
初めてキャンプシュワプの埋め立て工事の進捗状況と名護市豊原、久志、辺野古の区長さん三区の行政関係者各位との意見交換会と有意義な政調会でした。
埋め立て現場では仲里議員より丁寧な説明があり、進捗の程度やこれからの工事の流れについて理解する事が出来ました。
意見交換会では三区の抱える課題が生の声が聞けました。
その中で代替施設の受け入れにつきましては、条件付きで受け入れたの事で、決して今の生活環境を維持しつつ、地域の発展が損なわれることのないようにとの想いが感じられました。
しっかりと受け取り議会活動に活かして活かしていきす
■新垣 淑豊
キャンプシュワブ内の辺野古エリアの埋め立て状況、及び、シュワブ内の施設が今後どのように整備されるかを現地で確認した。
その後、辺野古、豊原、久志の3区の区長他、地域住民の方々との意見交換ではシュワブゲート前の渋滞対策、県道13号の整備、沖縄高専裏手のヘリポートの移設などが要望としてあげられた。
県として即座に対応できる案件も含まれており、会派として執行部への働きかけを強く行う必要があると感じている。
会派代表質問や、一般質問などを通して解決に向けて提案をしていく。
■小渡 良太郎
今回の会派視察は、キャンプシュワブ内の現況確認→久辺三区長以下主だった地域の方々との意見交換→ギンバル訓練場跡地視察、の3本立てでした。
埋立工事が進むエリアへの立ち入りは滅多にないチャンスでしたが、百聞は一見に如かず、翁長県政から続く「辺野古新基地建設反対」に係る政治闘争の裏で、県が認めてきたことが工事の着実な進展に寄与している様をこの目で確認することができました。
次いで行われた久辺三区の方々との意見交換については、以前軍特委で行った時と同じく「国に対して『地元の意見を聞かない』と反発する県政の矛盾」を強く感じました。
誰ひとり取り残さないとしながら、辺野古移設に関しては一貫して、ご当地の住民の意見を聞かないばかりかコミットすらしようとしないまま、10年近い年月が過ぎようとしていることを鑑みると、住民置き去りのイデオロギーのための反対運動と揶揄されても仕方のない行動に見え、残念に思えてなりません。
「人の振り見て我が振り直せ」という諺がありますが、これについては「人に言う前にまず自ずから姿勢を正せ」ということなんだと感じました。
ギンバル訓練場の跡地開発については、とても綺麗に整備されており、今後の利活用にも弾みがつくものと期待出来る内容でした。
東海岸への観光誘客は県土の均衡ある発展を考える上でも重要な事柄ですから、引き続き今後もご当地の仲里議員を先頭に、県政の立場から金武町の取り組みをバックアップしていきたいと思います.