議会活動報告(13期)

台湾への視察

令和4年11月7日~11月10日

今回の台湾視察のテーマは、台湾と沖縄の経済及び観光の相互交流を更に発展させる為、そして東アジアの平和維持と台湾海峡の有事に対する台湾の考え方と取組みについて意見交換をすることであった。

以下に各議員からの視察報告内容をご報告いたします。


~ 現地視察・意見交換を終えて 成果と所見 ~


■座波 一
今回の台湾視察のテーマは、台湾と沖縄の経済及び観光の相互交流を更に発展させる為、そして東アジアの平和維持と台湾海峡の有事に対する、台湾の考え方と取組みについて意見交換をすることであった。

当地の台湾琉球協会や経済界との交流を通じて、台湾が沖縄や日本の関係を堅持して、相互発展のために、人材交流と育成が重要であり、その為にもお互いの歴史を理解して文化交流を進めるべきであると感じた。

国防シンクタンクは相手に勝つための戦略ではなく、いかに被害を最小にとどめ、その事態が来る事を遅らせる事が出来るかが重要であり、その結果が未来に向けた和平であるとの考えに現実的な分析と対応に迫られていることを、沖縄県民や日本国民は理解するべきと痛感した。

また、立法院の遊院長へ表敬訪問では、沖縄に対する親しみと期待が感じられる話を聞く事ができた。

さらに台湾沖縄事務所長との意見交換では、沖縄の農産物や加工品の可能性について有意義な意見交換となった。


花城大輔

■花城 大輔
今回の台湾視察は、政治分野、交流団体分野、安全保障の専門家分野のトップクラスの方々と顔の見える交流、意見交換が実施され、大変有意義な結果で終える事ができた。

大同ロータリークラブの皆様、台湾・日本関係協会の皆様、台湾・琉球協会の皆様とは、お互いが兄弟であるとの認識のもと、今後とも緊密な関係を発展させていく事、お互いの都市を継続して訪問を重ねていく事が確認できた。

また、台湾安保協会との意見交換では、台湾有事についてのお互いの立ち位置を確認しながら、今後の祖国防衛について議論を交わす事ができた。

特にお互いは攻撃される立場である中、どのように備えを行うかという議論については現実味を帯びたものであり、緊張感を感じながら進められた。

今後ともお互いを兄弟と大切に思う関係性を発展させながら、この人脈を深化させていきたいと思った。 お世話になったすべての皆様に感謝の思いで一杯の視察であった。


中川京貴

■中川 京貴
我が会派は10月7日〜10日迄台湾視察を行った。

これ迄沖縄県は、一千万人・観光立県・一兆円観光産業を立ち上げ、令和に入りその目標を超え更に目標上げて観光に取り組んで来たが、新型コロナウイルス蔓延により沖縄県や全国世界中に広がり、観光産業はガタガタになり最悪な状況になっています。

そのコロナ禍を乗り越えての新たな観光の受け入れなど、空港・港湾状況等台北ロータリークラブや、台湾・琉球協会等、沢山の方々との意見交換が出来た。

また、中国による台湾有事に関する地元との意見交換や、シンクタンク等の情報交換は、我が沖縄県も八重山尖閣諸島の事もあり決して油断は出来ません。

台湾立法院を代表して游院長(国会議員)意見交換の中で、沖縄県に来県していたことや、与那国島や石垣島との交流等、約1時間話が出来たことは関係各位に感謝をしたい。

一日も早いコロナ禍を乗り越えて、元の穏やかな生活と観光産業の勢いを取り戻すべく台湾視察の成果を活かしていきたい。


■仲田 弘毅
3年ぶりの台湾訪問は大変有意義であった。

理由は、この間に起こった新型コロナ感染症のパンデミックや、ロシア・ウクライナの国際問題、特に中国による台湾有事に関する地元シンクタンクとの意見交換等は、沖縄県民の一人としてしっかりとした考え方を持つべきだと再認識した。

また、台湾立法院を代表して游院長(国会議長)が1時間に及ぶ私たち沖縄自民党県議団との意見交換の場を設けて頂いた事に感謝し、交流を深めることが出来た。


西銘啓史郎

■西銘 啓史郎
視察の目的は
1:コロナ対策の現状と今後の展開
2:台湾経済の現状
3:台湾有事に関する意見交換

■コロナ対策
空港にて抗原検査のキットを配布。
自己検査に基づく検査報告体制。
規制に関しても大部緩和されていた。

大同ロータリーのメンバーとの意見交換では、台湾と石垣の交流促進を確認。

台湾琉球協会との意見交換では、経済、観光含め議員連盟との交流についても促進を深める事を確約。

台湾安保協会とは、台湾の徴兵制度や有事に関する危機管理等について質疑を行った。

隣国台湾と日米の連帯が不可欠と感じた。

立法院議長とは1時間を越える面談。

宜蘭県と石垣市、花蓮市と与那国町の友好関係を強化、並びに宮古島市との関係構築も検討。

通常では面談できない方々ともしっかり質疑を行えたことは今後の議会においても質問等有意義であった。


大浜一郎

■大浜 一郎
視察目的は、コロナ禍からの経済再生状況確認、沖縄と台湾との観光、経済交流の再開への展望等について、台湾立法院(国会)の游院長表敬、台日関係協会蘇会長との会議、琉球台湾協会との懇親会、また台湾海峡の緊縛した状況下にある中における台湾シンクタンクでの国防専門家との会議などでした。

私自身2年半ぶりの台湾訪問でしたが、外国人観光客は戻り始めているようですが、まだ再開したばかりの様子で、空港なども2年半前の混み合いはなくこれからの様子でした。

街中においては知り合いの飲食店、よく通っていた店もコロナ禍で閉店していて、コロナ感染で多大な影響があった様子が見てとれました。

今回の視察研修において沖縄自民党会派としては、台湾行政機関との顔の見える関係性が作れたのは意義あるものであり、緊張高まる台湾海峡情勢の意見交換などは、継続して意見交換する必要性を強く感じました。

立法院游院長は、元宜蘭県県長であり、20数年前に宜蘭県で当時の沖縄県吉元副知事等と同行して面談したことがあり、游院長も思い出してくれたようで、久しぶりの再会となりました。

特に与那国や石垣島のことについて詳しく、宜蘭県との交流に強い期待を持っておられる事を強調していました。

また、台日関係協会の蘇会長も沖縄に滞在していた経験から沖縄に詳しく、台湾と沖縄の交流に大きな期待を持っておられました。

沖縄と台湾の観光、経済交流の発展、拡大は今後において沖縄県の県益にとって重要な事だと改めて感じており、台湾有事の際における沖縄への影響についても情報の共有、連携は重要です。

今後においては台湾各地空港と那覇空港の航空路線の充実再開、台湾桃園空港から石垣空港への航空路線の早期再開、加えて宮古空港への航空路線開設において取り組んでまいります。


■石原 朝子
今回の台湾視察は、新型コロナ感染症が落ち着き、観光入国者への空港での水際対策や台湾有事などについての取り組み状況や意見交換会の場が設けられ、大変貴重なお話を拝聴することができました。

観光客も少しずつ増えつつあるとのことであります。

入国する観光客へのマスクの着用、空港での抗原検査キット無理配布などコロナ感染症予防対策については気を緩めることなく、しっかり対策を講じていました。

本県においても水際対策として抗原検査キット等を配布して、観光中いつでも気軽に検査ができる対応も必要だと感じた。

台湾海峡の緊迫した状況下にある中、台湾シンタンクでの国防の専門家との台湾有事についての意見交換を行うことがなされた。

あらためて台湾有事については、日本にとっても特に国境の島である本県の危機意識をいかに高めていくかは、今後とも継続的に意見交換の必要性を感じた。

台湾有事については、漠然とした考えではなく、しっかりと国民、県民の命と財産を守るため国や沖縄県としてやるべきことを調査、研修を重ねて議会活動に取り組んで行きます。


■下地 康教
今回の台湾視察は、台湾の中心都市である台北市における行政庁訪問と台湾安保協会との台湾有事などについての意見交換を行った。

台湾保安協会での座談会では、ロシアによるウクライナ侵攻を事例に上げ台湾有事に係る意見を交わした。

まず、台湾市民は、現時点において台湾有事に関する緊迫感や危機感はさほど感じていないとの報告があった。

ウクライナは独立国家としてロシアとの間に国境を有しており、侵攻とは国境を超えて他の国が武力を行使することであり、国際問題として世界に訴える事ができる。

しかし、台湾は国際的に独立国家として承認されておらず、中国と台湾との間に国境が存在しない。

そこで、台湾有事は国際上、内戦と判断される可能性が高く、世界の国々から台湾に対する支援を受ける事か困難になる事も想定されるとのこと。

単に、台湾有事と言っても様々なケースを想定して対処しなければならないとの事であった。

私たちの沖縄県は、日本で最も台湾に近い国土であるため、今後、台湾有事に関してはさらなる議論を深め、今後の政治活動に活かしていきたい。

また、台湾日本協会では、宮古地区選出の議員として沖縄と台湾の友好関係を深めるため、宮古島市にある下地島空港での宮古ー台湾直行便開設の要請もう併せて行なって来ました。


仲村家治

■仲村 家治
今回の台湾視察は、施設や行政の視察というよりも、台湾の経済界、立法議会、行政府との意見交換会が主でした。

特に台湾の方々の沖縄への思いに感動をしました。

与那国島、石垣島への近親感を強く感じました。

これかの沖縄・台湾の関係を政治、経済、学生等の交流を通して構築すべきだと痛感しました。

国防・防衛関係者との意見交換会では、台湾有事の際の米国、日本政府との関係や、邦人避難の課題等、私たちが想像している以上に、日本の課題を研究しており、我が会派も調査・研究・研修を重ねる必要があると感じました。

台湾海峡〜尖閣諸島(東シナ海)の領海・公海の諸課題を沖縄県として調査・研究が必要で、議会を通じて質問をしていきます。


島尻忠明

■島尻 忠明
今回の台湾視察は、立法府、現地の経済団体、シンクタンク等、幅広い皆さんとの意見交換会の機会が出来ました。

コロナ禍における対策につきましては、行政と経済界の連帯のあり方、更に台湾有事や現状報告、今後の取り組みについてもシンクタンクで議論させて頂きました。

いかなる状況になっても、台湾と沖縄はこれまでの歴史を踏まえしっかりと連帯する重要性を認識した台湾視察でした


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