北海道視察報告 仲村家治
北海道視察報告
仲村家治
4月23日
那覇空港から羽田空港乗継で北海道中標津空港へ移動。那覇の気温は23℃ 中標津は3℃。あらためて日本の南北の広さを感じました。
早速、北方領土のまち根室市へ移動。納沙布岬の「北方館」にて副館長から北方領土の歴史から現状に至るまで説明を受けました。
目の前の貝殻島の灯台までわずか3.7km、水晶島まで 7kmとなんと近いことか。近くて遠い北方領土だっと痛感しました。
4月24日
根室市役所にて副市長、市議会議長等からの説明を受け、意見交換を行いました。旧ソ連に侵略されてしまった北方領土の史実を聞くと、ロシアのウクライナ侵攻からロシアの侵略戦争という国家戦略を感じました。
副市長の説明から元居住者数が17,291人、新元居住者344人。元から4世を合わせると35,038人(R4.12現)とのことで、返還が実現するまで、根室市、国、道も予算を確保して活動を続けていくとの強い意志が伝わってきました。
沖縄の小中学生が豆記者として、毎年訪問しているとの事でお互いの交流を大切にしたいです。
次に訪問したのが、第一管区海上保安本部根室保安部での説明と意見交換を行いました。沖縄の第十一管区と同様に国境の海ということで、領海警備、密漁の摘発、外国船の監視、海難事故等の対応など、緊張感を感じました。
歴史的にも漁業に関する難しさがあってようで、はじめて聞くお話もあり、表では語れない史実を聞けたことは貴重でした。
4月25日
世界自然遺産の関係で訪問した知床財団の事務局長から説明をお聞きし、実際に1時間のフィールドワークを行いました。財団の維持管理、公園内の管理、スタッフの育成など、多岐に渡りご苦労があるようで、沖縄本島北部、西表の世界自然遺産の管理運営の難しさを感じました。
4月26日
北海道庁を訪問し、(1)新型コロナウイルス感染症の収束後における北海道の観光政策(2)北海道の移住・定住促進政策(3)北海道のへき地・過疎地対策から説明を聞いたのち質疑応答の時間としました。 急激な過疎化対策や移住者対策がかなり進んでいることを感じました。
観光部門でのアドベンチャートラベル(AT)の取り組みのエネルギーを感じました。
最後の訪問は、北海道遺産協議会からの説明です。
文化財や古からの文化等を残していく北海道遺産の登録や審査や管理、広報を行なっており、民間企業とのタイアップ連携が素晴らしい。沖縄県も民間団体や企業とのタイアップで遺産、伝統・食文化等の継承に取り組むべきだと思います。
今回の視察では北方領土、自然遺産等の沖縄県とあい通じることを感じました。
これからの議会活動に活かしていきます。