長野県への視察
令和4年5月9日~5月12日
今回の視察は2020年10月に阿部長野県知事が沖縄県へ来沖され、玉城知事と両県の交流促進の合意をうけて、県営松本空港と那覇空港とのチャーター便等の利用促進を図り、観光や修学旅行など関係交流を促進することへの足掛かりとなる視察でした。
以下に各議員からの視察報告内容をご報告いたします。
~ 現地視察・意見交換を終えて 成果と所見 ~
■座波 一
長野県は積極的に沖縄県へ修学旅行を送っており、全国的にもトップクラスである。
2年前に長野県議会は党派を超えて長野・沖縄交流推進議員連盟を立ち上げ、松本~那覇間のチャーター便を就航実施させた。
今回の視察により、長野県との意見交換や交流で、双方のアフターコロナへのきっかけとなるのではないかと考える。
気候や作物の違いを活用し、新たな経済交流と長野の先進的な製造業育成の取り組みを沖縄県が参考にすることで、強い沖縄へ経済づくりに寄与できると確信した。
今後の政策提案に活用したい。
■花城 大輔
2年前に就航した、那覇・松本間のチャーター便について、今後どのように計画すれば、その価値を最大化できるかを考える良い機会となった。
長野県民は海に憧れ、沖縄県民はウインタースポーツを体験する機会が少ない。
この一点だけでも、十分に価値があるが、長野県の地元の料理や特産品、フルーツ等、魅力あるものを多く発見する事ができた。
また、最終日の内閣府との意見交換は、今後の沖縄の振興計画の在り方について有意義な議論をする事ができた。
今回の視察・調査結果を踏まえ 両県の食・特産物等で、観光誘客や産業振興の向上、地域活性化等、今後の政策提案に活用したい。
■中川 京貴
自民党会派の、長野県視察において、長野県の地理的な特徴や特産品、冬にはスキー場や夏には避暑地軽井沢での過ごし方等、伝統文化の違う両県がお互いの観光立県推進する立場で地域の特徴や説明を受けた。
特に長野県の子供達の修学旅行の行き先の7割が沖縄県であったこと、また修学旅行先を子供たちが決めたことなどが、印象的であった。
阿部長野県知事や、副知事県議会との意見交換において、県民所得を上げるための半導体製造分野を始め、精密機械産業に係る意見交換など、両県の特産物等、観光誘客や産業振興の向上、人材交流、衣食住沖縄県の長寿日本一を目指すための食事のバランス等、今回の視察調査を踏まえて政策提案に活用したい。
■又吉 清義
(9日)
到着したその日、すぐ地場産業と観光で地域の活性化に成功している大王わさび農場に向かいました。
現地は、地の利を活かした生産から加工、販売まで構築され、かつ、地域の歴史も汲み込み、訪れた方々に安らぎまで満喫出来る大王わさび農場だと感じた。
見て満足するだけでなく、地域を育てて活かし、且つ歴史の活用も図る運営のあり方は沖縄ではまだ気づいていない課題で有ると思いました。
10日
知事との意見交換においては、知事自らの観光地としてのトップセールスの情熱、意気込みを充分感じる中身でした。
その後、観光地としての1番のメインで有る善光寺を調査しましたが、コロナと騒がれている中、人々の多さにびっくりしました。
余りにも不思議で、翌日帰る日程の中、早朝より再度現地や地域の方々を調査してみました。
その結果、今訪れている方々の人数は減っているとの事ですが、私達からすると想像は出来ません。
なぜコロナ禍の厳し中、この様に多くの方々が来訪するのか、見る、知る、学ぶ、感謝するという地域で培った伝統文化、行事の揺るぎない心が人を惹きつけ魅力になっている。
コロナ対策に対する取り組みは一緒である。
又 交通網の発達に伴い、より多くの方々が訪れる中、宿泊から日帰りのパターンに変化しつつ有る事には、今後対策が必要なテーマで有るとの事でした。
便利なる反面、訪れる方々の変化を察知し、対応をしなければ時代に取り残されてしまうと、最後に県議団との意見交換の場において、観光を如何に育てて行くべきかとの意見以外に、摩文仁に祀られている自らの県の碑の状況の情報にとっても苦労しているとの事が判りました。
この対応は県外の方々に対する我々沖縄県民の維持管理に対する取り組み考え方を改めべきでわないかと知らされました。今後の政策提案に活用したい。
■西銘 啓史郎
今回は我が会派として初長野県視察。
長野県知事、副知事及び県議会が来沖頂き、相互の議員との意見交換や子供たちのスポーツ振興を深めていくことを確認。
チャーター便の設定から、今後の定期便の運航に向けてしっかりと取り組んでいきたい。
経済交流、地場産業の交流も互いに設定できる体制づくりに取り組む。
今後の政策提案。
■大浜 一郎
今回の視察は2020年10月に阿部長野県知事が沖縄県へ来沖され、玉城知事と両県の交流促進の合意をうけて、県営松本空港と那覇空港とのチャーター便等の利用促進を図り、観光や修学旅行など関係交流を促進することへの足掛かりとなる視察でした。
長野県は南アルプスを有する山林が織りなす環境が美しく、水が豊富で温泉も豊かな自然環境が特徴的な県であり、水が豊富であることから精密機械産業も栄えています。
沖縄にはない環境が長野県にはあり、相互に補完・協力関係がつくれると期待しています。
まずは、那覇空港と松山空港のチャーター便の搭乗率を確保した便数の確保、石垣空港や宮古島空港との連携も視野にいれる活動を展開し、沖縄からの修学旅行先としての開拓への期待や精密機械産業が定着していることから、沖縄の製造業ビジネス交流への期待も膨らみます。
今後も議員間交流を深め、具体的な交流進展のために今回の視察.調査結果を踏まえ 今後の政策提案に活用したい
■石原 朝子
長野県においては、これまでも高校生の平和学習を目的に臨時航空便を活用して沖縄県の観光に寄与している状況の中、沖縄県との連携を強めるため阿部知事を筆頭に県議団のアプローチがあります。
高い山、広く大きな川がない沖縄県と海のない長野県の地理的な特徴や特産品、伝統文化の違う両県が協力、補完することで、両県の観光誘客や産業振興の向上、地域活性化にもつながるものと考える。
そのためにも喫緊の課題となる両県を結ぶ定期航空路線の開設については、今後、県議会議員としても積極的に政策提案に活用したい。
■下地 康教
今回の視察は、長野県の魅力ある観光資源に触れ沖縄の観光資源を再発見し、今後の沖縄観光経済の発展に資するための政策立案の視察である。
長野県の「緑と豊かな水を湛えた大自然」を活かしたワサビづくりで地元の資源を活用した特産品づくりについて意見交換を行った。
これからの沖縄における農業特産品を開発するための政策研究に繋げていきたい。
また、半導体製造分野を始め高度な産業ニーズに対応する製品づくりを行っているNIKKIフロン株式会社にて、精密機械産業に係る意見交換会を行った。
フッ素樹脂をコンピュータ制御により製品を作り上げる高度な加工技術の生産現場を視察することができた。
その事により、本県において県民所得の底上げを図るためには、製造業を中心とした産業を振興発展させる事が重要である事を痛感した。
今回の視察を企業誘致を含め今後の政務活動に繋げて行きたい。
■新垣 淑豊
5月9日(月)
那覇空港6時集合、その前に集まる人もおり、入り口には長蛇の列でした。
空港の開館が6時ということに疑問を感じます。
これは今回の視察メンバー皆が異口同音に言っておりました。
航空会社の職員も朝出勤が6時前なのに駐車場が6時から使えないという話も出たので、観光を主軸にするという割にはなぜそれが是正されないのか?
これは議会でも取り上げるべきことであります。
福岡経由で信州まつもと空港へ空路入りしました。
大王わさび農園の視察、100年以上前から冷たい湧水が多く、ある意味で地盤の悪いこの場所で何ができるのか?を考えてスタートした「わさび」を育てること。
いまや日本のわさび生産の10%程度を占めているということです。
松本城では歴史や防火体制について意見交換
5月10日(火)
長野市へ移動し1998年に開催された長野オリンピックのスケート会場のMウェーブのがどのように運用されているのか、スポーツ振興について伺いました。
スケートのトレーニングセンター機能があるとのことでした。
その後は長野県知事との意見交換を行い、長野県立美術館と東山魁夷館を視察を挟み、長野県議会議員団との意見交換知事・県議会議員との意見交換では、互いの補完となる沖縄と長野の観光含めて児童交流などを推進に取り組む。
5月11日(水)
長野県は製造業も盛んであり、ニッキフロンさんを視察。
ものづくりの想いと技術、千曲川の氾濫からの復興についてご説明をいただきました。
120年ほど続く半導体製造の機械などの部品を作っている会社です。
長野県と滋賀県、タイ製造工場を持っているようでリスク分散をしていたことが功を奏したようです。
もともとは絹の卸業と製紙業の会社が先の大戦をを経て現在の形になってきたようですが、創業当時から「資源の有効活用」について考えて実践。
午後は小布施のまちづくりについて視察してまいりました。
まちの住民や商業者が行政に頼らない、植栽などの整理は自分達でやるのはあたりまえのどころか、さらに歩道の道路幅を広げるのに、自分の土地を売却ではなくそのまま所有したまま拡幅させる、地元・観光客関係なく庭を通過させる「お庭御免」などまちづくりに積極的協力する姿勢を構築しています。
長野県全体として、就農しているなど高齢者の就労率も高いとのことですが、今後の沖縄県の超高齢社会のあり方を考えると参考にできるところも多いものと感じます。
5月12日(木)
内閣府から沖縄振興特別措置法、5月10日に決定の沖縄振興基本方針についてレクチャーを受け、内閣府担当職員との意見交換、沖縄県の計画に対して意見提案の参考となりました。
今回の調査結果を踏まえ、今後の政策提案に活用したい。