視察(13期)

視察報告 南北大東村 / 又吉 清義

又吉清義

視察を終えて

又吉 清義


大東島においてサトウキビ生産とは、島の経済を支える主軸であるだけでなく、国境を守る責務にも多いに貢献をしている現状も含め、県政の認識を変えなければならないと、今回の政務調査でより深く島の現在の事情を痛感致しました。

農家がサトウキビ生産を増やすことは即島の維持と定住に直結することは当然のことであります。生産を増やすための一番重要な事柄は如何にサトウキビ畑の圃場に灌水が出来るかが大きなポイントです。そのために島一帯で自らその努力、工夫、新規開発にいかに取り組んでいるか、生産者の一つ一つの生の声を伺うことが出来ました。

10アール当たりの収穫量は灌水施設がある圃場とない圃場では、施設が整備されている圃場は8,5トン、整備されてない圃場は8,5トン前後と、大きな差が生じている事が判りました。

その様な状況の中、水利施設整備事業計画が平成3年度から31年度までに完成する予定で旧東第2地区で取り組まれてきましたが、未だに完成を見ずさらに工期は令和8年度まで延期され、その被害額は年間6億3千万の損失と計算されております。

県の対応のまずさに改めて痛感し、早急な工事費の予算立が必要である。

又、水産業も南大東地区漁港の完成により年々水揚げ量も増える中、船からの荷揚げクレーンが未整備の為、漁民の大きな重労働や、鮮度を保つことが出来ない要因となっている。

今後の水産業の発展に向け早急な整備が必要不可欠である。

北大東島におきましても南大東島同様、第一次産業にかける意気込み、努力、工夫等は本島内では感じえないものを伺えました。

サトウキビの増産におきましては、灌水施設の整備以外にも土壌のハンディーを克服するために、サトウキビ生産性向上緊急支援事業を活用し、収穫量向上に向け圃場に堆肥導入取り組みを国、村、生産者で行っております。

又、水産業におきましては鮮度を保持したまま出荷できる技術、設備のシステムを拡充することが出来将来に夢がある第一次産業とした発展する中、自ら設置したパオヤ漁場において県外からの窃盗が未だにあり、漁場で漁獲が0の時も多々ある。早急な県の対策が必要である。

最後に島の産業の主軸であるサトウキビ生産と不利一帯の製糖工場は、老朽化、耐震震度外状態であり、工場建て替え整備は一日も猶予がない危機的状態である。

その様な中これまで、大東村や工場側としては県と幾度となく話し合いや改善策の協議を重ねてきたが一向に進まない状態であるとの県の対応には疑問を感じえません、早急に取り組まなければならない事態である。

島の発展と定住を目指すためその声を生かし、早急な改善に向け取り組んでいきます。



2023-09-04 | Posted in 視察(13期), 視察, 又吉清義No Comments » 

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