視察(13期)

視察報告 南北大東村 / 下地 康教

視察を終えて

下地 康教


今回の南北大東村の視察は、大変有意義なものであった。

沖縄本島から約360km離れた絶海の離島である南北大東島の視察は、海底から突き出た特殊な地形が港湾整備を阻み、年間降水量の少ない自然条件が換金作物としてのさとうきび生産に血のにじむ努力を必要とし、沖縄本島から遠く離れた、交通コスト高は島民の暮らしを圧迫するなど、離島のハンディが凝縮された条件のもとで、まさに国境離島に住む人々の厳しい暮らしぶりをつぶさに見ることができた視察であった。

特殊な地形から、目の前に広がる深海の厳しい条件を逆手にとり、マグロ漁業に活路を見出し、ヒラメの陸上養殖を手がけるなど、果敢に水産業の振興を推し進め若者たちの定住を図り、さとうきび生産では、効率的な反収増を図るため少ない水を有効利用する点滴灌漑を徹底し、離島であるが故の住宅建築コスト高を公共事業による村営住宅整備により住宅不足の解消を図るなど、涙ぐましい努力を垣間見ることができた。

そこで、水不足解消を図るため溜池整備や漁港整備、県営住宅整備など農林水産や公営住宅整備予算の確保を早急に進めるためる必要がある。

北大東村の製糖工場の老朽化は、柱のコンクリートが剥がれ落ち鉄筋がむき出しになるなど目を覆うものであり、生産性の非効率化の解消を図ることもさることながら、職場環境の安全確保は、早急に解決しなければならない喫緊の課題である。

玉城知事を含めた三役は、早急に製糖工場の窮状を把握するための視察を実行すべきである。



2023-09-04 | Posted in 視察(13期), 視察, 下地康教No Comments » 

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