[一般質問] 仲里 全孝 令和二年第4回沖縄県議会6月定例会
令和二年7月10日(金)
令和二年第4回沖縄県議会(6月定例会)の一般質問(二日目)に沖縄・自民党より仲里全孝議員が五番手に立ちます。以下の質問項目を事前通告いたしました。
令和二年第4回沖縄県議会6月定例会に向けて
令和二年7月10日(金)
第4回沖縄県議会(6月定例会)一般質問
仲里 全孝(なかざと ぜんこう)(会派:沖縄・自民党)
1:知事の政治姿勢について
1:コロナ関連予算について
(1) 質問に先立ち、新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々に対しまして、心より御冥福をお祈り申し上げます。
第1波が終息しつつある中、都道府県をまたぐ移動自粛が解除され、観光立県である沖縄では徐々に観光客の数が増えていくことが予想されます。第2波、第3波を見据え、引き続き感染防止対策を実施すると同時に、経済回復に向けた対策を講じていくことが重要だと考えております。
コロナによって人々の価値観、行動が大きく変わり、コロナ前の社会に戻ることは難しく、新しい価値観の中どう生きていく必要があるのか、コロナとともにある社会をどう構築するか、新しい沖縄の姿を描くことが必要だと感じております。
また、コロナの影響による経済不況は、リーマン・ショック時をも上回ると言われており、本格的な経済の回復の道のりは長く、あらゆる事業者が厳しい経営環境にさらされています。県内においても倒産件数は増加し、観光客数も落ち込み、観光業、ホテル、飲食店、土産店、バス、タクシー業など、甚大な影響を受けています。
このような中、県の予算においては、3月の1次補正、5月の2次補正で、計630億のコロナウイルス感染対策予算が組まれ、6月下旬には、内閣府から、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金として、沖縄県・市町村へ約
300億の交付が発表されました。
このように支援が進んでいるものの、経済回復に重点を置いたさらなる支援が必要だと考えますが、県の見解を伺いたい。
2:沖縄県アジア戦略構想推進計画について
(1) 沖縄の地理的優位性を生かしたアジア戦略は、沖縄の経済発展を支える重要な戦略と認識しております。政府においても、沖縄振興は国家戦略としての沖縄振興策と位置づけており、その中で当アジア戦略は重要な役割を担っています。
取組が進む一方で、県民所得の向上、雇用対策、当初経済の不利性の克服については、まだ課題が残っているところです。コロナウイルスの影響により社会情勢が大きく変わってしまいましたが、着実に取組を進めていくことが将来の沖縄にとって重要だと考えます。
重点戦略の一つである「世界水準の観光リゾート地の実現」につきまして、第5次沖縄県観光振興基本計画の中で令和3年度(平成33年度)に向けた目標値が示されているが、これまでの達成状況を伺いたい。
また、今後については、アフターコロナの中、どう取組を進めていくかの中期的計画と、今後コロナが終息し社会が正常に戻ることを見据えての長期的計画が必要になってくると考えるが、どういう計画の基、取組を推進していく予定か、県の見解を伺いたい。
また、「アジアを見据えたグローバル人材育成の推進」について、人材育成は長期的な視点で沖縄県の経済発展を支える重要な施策だと考えます。企業や教育現場における取組の状況、成果を伺いたい。人材育成の取組の推進に当たり、県が目標として設定している指標についても考えを伺いたい。
3:農林水産業の振興について
(1) 島嶼県である沖縄は、遠隔地であることによる流通上の不利性があることから、農林水産物流通条件不利性解消事業による支援が重要な役割を果たしています。本事業は令和3年度で期限切れとなりますが、事業の継続・拡充、さらには制度の恒久化が必要であると考えます。県の考え方を伺いたい。
また、先ほど質問した沖縄県アジア戦略構想推進計画の中で、農林畜産業が産業成長戦略の一つと位置づけられています。アジアへの農林畜産物輸出拡大におけるこれまでの実績、おきなわブランドの確立に当たっての取組、成果について伺いたい。
さらに、台風等の災害や気候変動の状況下においても高品質な作物を安定的に市場へ供給していくため、災害に強い高機能型栽培施設の導入推進事業や、農業用ハウス強靭化対策事業による支援は重要であるが、事業の継続・拡充について県の考え方を伺いたい。
4:交通関係について
(1) 国道58号、329号の渋滞の解消
北部地域における国道58号、329号の渋滞は、通勤・通学等、住民生活の中で深刻な問題となっています。また、観光振興に当たっても解決すべき課題となっています。
車線の増設、公共交通機関の充実化や、時差通勤の推奨など、課題解決に当たっての対応が必要だと考えます。
21世紀ビジョンに基づき、沖縄県総合交通体系基本計画にて県の道路交通に対する方針が示されていますが、北部地域における国道58号、329号の渋滞問題に対する県の見解を伺いたい。
(2) 県道104号線の整備促進について
北部地域における地域高規格道路の整備、交通ネットワーク確立のための道路整備は、住民の福祉の向上や防災対策、産業振興を図る上で根幹をなすもので、活力のある地域社会を構築するために重要だと考えております。
県道104号線の改修は、県内有数の観光拠点である恩納村、宜野座村、金武町を結ぶ主要幹線道路として地域振興に重要な役割を果たしていますが、線形の急カーブが多く安全な通行に支障があり、また、一部において歩道がないため安全な生活道路として不便を感じているところです。
平成17年度から平成23年度までに恩納村安富祖地区から金武町向けに約800メートルの区間で整備が完了していますが、その後の整備につきましては、キャンプ・ハンセン軍用地の立入調査の関係で約10年間工事が止まっています。
今後、どのように整備事業を推進していくか、どのように沖縄防衛局やキャンプ・ハンセンと協議していくか、県の考えを伺いたい。一日でも早く整備に着手いただけるよう検討願います。
また、県道104号線は、恩納村側の国道58号と金武町側の国道329号を結ぶが、高速道路(沖縄自動車道)のインターチェンジへのアクセスがよくないため、観光振興や地域振興のためのスマートインターチェンジを設置することが望ましいと考えています。スマートインターチェンジの設置について、県の考え方を伺いたい。
5:北部基幹病院の整備について
(1) 医療体制の確保は、住民の命を守る根幹をなすもので、北部の医療格差解消に向けて議論されてきました。県立北部病院と北部地区医師会病院を統合する「北部基幹病院」の設立は、一刻の猶予も許されないと考えております。
病院整備に当たっては、県及び北部12市町村が一体となり取り組んでいくこととなっており、この2月に、北部市町村会が基本的枠組みに関する合意書に合意する方針を決定しました。ここからは、ちゅうちょなく整備に向けて早期に動いていく必要があります。
2月の合意後における基本構想・基本計画の策定のスケジュール見通し、いつの開業を目指すのか、県の見解を伺いたい。
6:駐留軍用地跡地利用について
(1) 平成23年に返還されたギンバル訓練場跡地利用について、21世紀ビジョンに掲げる駐留軍用地跡地の計画的な整備に基づき、県においては金武湾港海岸(ギンバル地区)海岸環境整備事業を進めてこられています。
金武町においてもこれまで跡地利用計画を進めており、リハビリ・医療関係施設、スポーツ施設が整備され、民間ホテルの誘致も計画されています。
周辺環境の整備も進んでいることから、当海岸は人工ビーチとしての需要が見込まれており、一刻も早い整備が望まれます。整備事業の進捗状況、工事完了年月の予定を伺いたい。
7:我が党の代表質問との関連について
一般質問を終えて
質問に対しての回答は良かったが、再質問の時間配分の計算ができなかったことが反省である。この反省を次回に活かしていきたい。