代表質問(13期)

[代表質問] 仲里全孝 令和四年第7回沖縄県議会11月定例会

令和四年12月7日(水)
令和4年第7回沖縄県議会(11月定例会)の代表質問に沖縄・自民党より仲里全孝議員が2番手に立ちます。以下の質問項目を事前通告いたしました。

今回の代表質問では、行財政運営、電力料金値上げなどを含む円安・物価高対策、辺野古移設などの基地問題・安全保障、県土強靭化・防災減災対策、伊是名伊平屋架橋、伊平屋空港整備事業、などについて県の考え方を追求してまいりたいと思います。


令和四年12月7日(水)

第7回沖縄県議会(11月定例会)代表質問

仲里全孝(なかざとぜんこう)(会派:沖縄・自民党)


1:行財政運営について


(1) DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進について


ア:自治体DXを推進する上での課題は何か、端的に伺う。


イ:他県では、庁内Wi-Fi環境を率先して整備し、デスクのフリーアドレス化を実践したり、タブレット配付によってテレワーク環境を整えるなどの先進的取組が見られる。本県でこれらが進んでいない理由は何か、また今後進める考えはあるのか伺う。


ウ:文書決裁システムの運用状況について、電子決裁の件数、取組を推進するに当たっての課題と具体的な対策をどのように考えているか伺う。


(2) 職員の働き方について


ア:会計年度任用職員の勤務環境について、メールアドレスもなければ身分証も発行されていないと聞いている。「同一労働・同一賃金」を目指す上では、正職員の労働環境に近づける努力をすべきではないか、見解を伺う。


イ:高山医師が政策参与を継続するということだが、沖縄県政策参与設置規程6条1項によれば「政策参与の勤務場所は、知事公室とする。」とある。ザンビアからのオンラインでの執務は本規程に反するものではないか伺う。


ウ:福祉保健等の民生部門に携わる職員数について、政令市・中核市以外の職員1人当たりの人口数が九州各県と比べて多い。このような状況では、福祉行政サービスがきめ細やかに提供することが困難ではないか、見解と対策を伺う。


(3) 県の財政運営について


ア:国の第2次補正予算によれば交付税調整額が復活し、臨時地域経済対策費が計上されるようであるが、県は増額される見込みの交付税に見合った予算事業を確実に計上する考えか伺う。


イ:9月議会で総務部長は交付税が220億、後年度削減されるため、財政調整基金を積み増したと答弁したが、国の第2次補正予算では1兆円余りが翌年度の法定率分の原資となる見込みであり、矛盾していないか、見解を伺う。


(4) 事務事業の適正化について


ア:コロナ対策会議等、重要政策を協議する会議の議事録作成がなされていないのは、重要な政策判断を歴史の検証に付すことができず大問題である。なぜ作らないのか、公文書管理条例の制定なども視野に入れているのか、見解を伺う。


イ:乙第13号議案について


(ア) 9月議会に引き続き、議会の議決に付すべき案件を怠るという議会軽視、前代未聞の議案が提出された。なぜ議会の議決に付すべき手続を怠ったのか、経緯を伺う。


(イ) 県の内部統制システムが機能していないのではないか、見解を伺う。


(ウ) このような不祥事が立て続けに発生することによって、県の全部局における手続について、県議会として重大な疑念を持たざるを得ない。同様の事案があるのかないのか、全ての契約について沖縄県行政考査規程に基づく行政考査や適時監査を実施すべきではないか、見解を伺う。


2:円安・物価高対策について


(1) 入国制限の緩和や「全国割」が始まり、インバウンド・アウトバウンド需要は回復の兆しが見えてきている。政府も円安環境を逆手に取った日本観光の推進を掲げているが、県経済の浮揚に向けた戦略について、県の考えを伺う。


(2) 国の第2次補正予算への対応について、沖縄関連とそれ以外のメニュー活用について、11月議会中での追加提案も考えているのか、進捗状況を伺う。


(3) 11月補正予算では、事業者向けの支援金事業が計上されているが、どのような積算根拠に基づく予算計上を行ったのか、詳細を伺う。


(4) 沖縄電力が39%の値上げを申請した。県の支援策はあらゆる産業分野に細大漏らさずという内容となっているか伺う。


(5) 今回の電力値上げによって、本庁・出先を含め、沖縄県庁全体でどの程度の負担増となる見込みなのか伺う。


3:基地問題・安全保障について


(1) PFAS血中濃度調査について、なぜ民間任せで行政が取り組まないのか、見解を伺う。


(2) 那覇市立図書館へのサイバー攻撃がなされ、営業を停止するという事態に追い込まれた。県や市町村の公共施設へのサイバー攻撃は現実に把握できているのか、またどのような対策を取っているのか伺う。


(3) 異例の3期目に突入した習近平体制について、「一帯一路」構想に理解を示す玉城知事はどのように今後中国政府との関係を取っていく考えか伺う。


(4) 辺野古移設について


ア:最高裁の判決期日が指定され、県の訴えが却下される見通しが強まっている。県は最高裁の判断を素直に受け入れる考えか伺う。


イ:11月4日、我が会派沖縄・自民党は、久辺3区との意見交換会を開催し、直接地元の要望を聞く機会を設けたところであるが、県には地元からの要望が伝わっているのか伺う。


ウ 玉城知事は誰一人取り残さないと言っておきながら、久辺3区との対話を行っていないと聞いている。地元との対話を避ける姿勢は言語道断ではないか、見解を伺う。


(5) 島嶼防衛を想定した日米共同軍事演習の意義をどのように捉えているか伺う。


(6) 台湾有事を想定した存立危機事態に係る机上訓練を来年2月に行うとのことだが、防衛省・自衛隊とはどのような調整を行っているのか、また県民の参画はどのようになされるのか伺う。


4:県土強靭化、防災・減災対策について


(1) 沖縄自動車道渋滞解消について


ア:那覇インターから首里向けの道路が毎朝数キロの渋滞となっているなど、高速道路の出口から先の道路改良は喫緊の課題だと考えるが、県の見解を伺う。


イ:ETC普及促進のための車載器購入助成の財源をNEXCO西日本が全て拠出していると聞く。なぜ県は一切の負担を行わないのか伺う。


ウ:沖縄県経済団体会議は、我が党の沖縄振興調査会に対して、沖縄自動車道料金の特例措置について要望を行っているが、県はどのような対応を取っているのか伺う。


(2) 今般のエネルギー・物価高騰のあおりを受け、公共事業における適切な資材単価への反映を適切に行い、予算措置を確実に行っているか、状況を伺う。


(3) 工業用水道の整備計画について伺う。


(4) 伊平屋・伊是名架橋事業の検討状況について伺う。


(5) 伊平屋空港整備事業について伺う。


(6) 南部東道路の早期供用開始に向けて、県の取組状況を伺う。


(7) 報得川及び饒波川河川改修について、台風や集中豪雨により水害発生が続いている。緊急防災・減災事業として、早期に完工すべきと考えるが、県当局の見解を伺う。

~ 参考資料 ~

埋立工事進捗状況図
海上工事の進捗状況図

代表質問を終えて

〇行財政運営の取り組みについて
規定に沿って取り組んでいないことが明らかになった。特に乙13号議案については条例、規則に誤りがあり、極めて重大な不備があることがわかった。精査し再提出を求めた。

〇電力料金値上げなどを含む円安・物価高対策について
関係各所と調整されていようですが、まずは内容をしっかり把握する必要があります。

〇辺野古移設などの基地問題・安全保障について
依然として知事の考え方に矛盾があり、今後引き続き追求していく必要があると感じました。

〇県土強靭化・防災減災対策、伊是名伊平屋架橋、伊平屋空港整備事業事業採択に向け、取り組みを注視しながら計画の進捗を確認していきます。


2022-12-06 | Posted in 代表質問(13期), 仲里全孝No Comments » 

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