[一般質問] 小渡良太郎 令和五年第1回沖縄県議会2月定例会
令和五年2月27日(月)
第1回沖縄県議会(2月定例会)の一般質問(一日目)に沖縄・自民党より小渡良太郎議員が6番手に立ちます。以下の質問項目を事前通告いたしました。
令和五年2月27日(月)
第1回沖縄県議会(2月定例会)一般質問
小渡良太郎(おどりょうたろう)(会派:沖縄・自民党)
1:県行政全般について
(1) 沖縄では近年あらゆる業界・職種において「人材不足」が探刻化している。コロナ禍以前の一般質問でもこれに触れ、早急な対応を要望したが、世界的にコロナ禍が明けつつある昨今、我が沖縄においては以前にも増した深刻度合いで人材不足が叫ばれている。人材不足が経済再興の足を引っ張りかねない深刻な状況にある。喫緊の社会問題と言っても過言ではないこの「人材不足」の対応の現状と、次年度以降の展望を伺う。
2:農水行政について
(1) 家畜排せつ物の処理及び利活用について、現状を伺う。
3:教育行政について
(1) 部活動に関する次年度以降の展望について、教育長並びに県教委の見解を伺う。
(2) 就職を希望する高校卒業者の支援について、現状の取組と効果及び課題点を伺う。
4:観光及び港湾行政について
(1) 沖縄観光における一つの大きなコンテンツであるマリンアクティビティを取り巻く環境について、現状と今後の考え方を伺う。
5:我が党の代表質問との関連について
一般質問を終えて
今回の質問は、私の今期における主要な政治テーマのひとつであり、また近年の沖縄を覆う「人手不足」脱却のための提言、一部地域で悪臭問題が慢性化しつつある家畜排泄物の処理について、部活動をめぐる県教委の対応について、そして沖縄観光の一翼を担うマリンアクティビティを取り巻く環境の適正化について、の4点でした。
人手不足については、以前の質問後に県の雇用政策は県外流出から県内優先に切り替わっていますが、人手不足はまだまだ解消されていません。今や民間だけでなく、公務員、教職員、医師看護師、保育士、介護士その他の専門人材も足りなくなってきており、日常的な行政運営にも支障をきたしはじめています。
今回は保育士を例に取り上げましたが、保育については長らく「待機児童」という指標がメインに取り上げられており、この数字は応募数から入所者数を引いた「結果」の数字であり、現行の主な保育瀬作は結果に合わせて展開されています。
しかしながら、現在のような「担い手不足」のターンにおいて本来必要なのは「需要予測」であり、保育で言えば「人口統計上の子どもの数から保育需要を割り出し、それを満たすために保育士はそれぞれの自治体であと何名必要か」ということであるはずなので、数値指標から見直すべきだと提言しました。
家畜排泄物処理については、農水行政の観点から悪臭対策を議論し、「糞尿の適切な処理」と「堆肥化以外の先進的な処理技術の利活用促進」を提言しました。
部活動については、部活動内におけるパワハラ事案の再発防止の取り組み状況の確認と中学校における地域移行の取り組みの詳細を確認し、再発防止については次年度以降の具体的な取り組み、地域移行については丁寧な説明を求めました。
マリンアクティビティについては、その多くが船舶を使用する関係上「港の整備」が必須でありますが、利活用に際して不公平さがあるとのクレームがあったことから、今回取り上げました。
利活用の方法の周知徹底と、現状を調査した上で不公平があれば是正する旨を要望し、次年度以降取り組むという答弁をいただきました。
今回は総じて提言型の一般質問であり、激しい議論とはなりませんでしたが、たくさんある問題をひとつひとつ着実に解決するための道筋をつけることに少しはつながったのではないかと思います。