北海道視察報告 石原 朝子
北海道視察報告
石原 朝子
知床自然センターを訪問し、日本で初めて海域を含んだ世界自然遺産登録地(平成17年7月)である北海道「知床世界自然遺産」の自然遺産活用と環境保全の取組みについて、公園管理団体である知床財団事務局長より説明を受けました。
特徴的なことは、知床財団一団体だけで知床の「自然を知り・守り・伝える」活動として国立公園管理、野生動物のマネジメント、自然復元、調査・研究、環境教育、施設運営、利用者サービスを約50名のスタッフで行っていることであった。全国的に見てもここだけのことであった。
自然遺産の観光活用においても増加する観光客対策、観光地の適正利用は様々な規制がある中、規制の必要性を訴えるだけでなく「規制」によるメリットや「満足感」を体感できる観光活用の仕組みづくりについても試行錯誤しながら取り組んでいた。
沖縄本島北部及び西表の世界自然遺産登録(令和3年7月)を受けて、観光産業の活性化が期待されますが、観光客の増加により過剰な利用に伴い自然環境の負荷が増大することから利用の適正な管理など様々な課題解決についても公益財団法人知床財団(平成23年設立)の取組みを参考にしたいものである。
毎年2月7日は「北方領土の日」として北方四島領土返還に取り組んでいます。
しかしながらウクライナ情勢によって日露関係は厳しい状況にあり、北方四島交流事業も停止され再開の見通しは立たなくなっているとのことであった。
北方領土の四島返還が日本国民一人一人の問題であることを改めて肝に銘じ、共に返還実現に向けて取組んでいきたい。
北方領土の四島返還が日本国民一人一人の問題であることを改めて肝に銘じ、共に返還実現に向けて取組んでいきたい。
国境の海を守る第一管区海上保安部根室保安部の領海警備、密漁の摘発、外国船の監視、海難事故等の対応についての説明を受け貴重な意見交換をすることができました。
北海道におけるコロナ収束後の観光政策としては、アドベンチャートラベルの推進による北海道観光の高付加価値化に向けた取組を実施。
若年層や子育て世代をターゲットに移住・定住施策を推進。
過疎地、へき地対策については北海道過疎地域持続的発展方針の説明を受け意見交換をすることができました。
「北海道ボールパークFビレッジ」については、宿泊施設や飲食施設、子育て支援施設、地域防災拠点施設等、今後の北海道及び地元北広島市のまちづくりの大きく寄与する希望に満ちた施設であった。
今回の北海道視察では、自然遺産保全と観光活用の難しさ、少子高齢化、急激な人口減少による過疎化対策については、我が沖縄県においても北海道同様重要な課題であり、今後の議会活動に活かしていきます。