[ 総括 ] 令和元年第4回沖縄県議会6月定例会を終えて / 1:尖閣諸島をめぐる中国擁護発言について
1:尖閣諸島をめぐる中国擁護発言について
〇 去る5月31日の記者会見で玉城知事は、尖閣諸島海域で八重山漁船が中国公船に追尾されたことについて、「中国公船がパトロールしているので、故意に刺激することは控えなければならない」と、驚くべき問題発言をしています。
・中国を「故意に刺激するようなことは控えなければならない」。
・「中国公船がパトロールしている」と中国のパトロールを正当化。
〇 尖閣諸島海域の日本の領海内で漁労をしていた、石垣の漁船が中国公船に1時間にわたって追尾され、海上保安庁の巡視船に護衛された件について、知事は、中国を「故意に刺激している」と述べているのであります。
〇 尖閣諸島は日本の領土であり、その海域は日本の領海であるのに、そこで漁労をする八重山漁船に非があるかのような発言は、尖閣諸島を管轄する沖縄県知事として、許されるものではありません。
〇 また、「中国公船がパトロールしている」との発言はさらに問題です。 中国公船がパトロールするには、その海域が領海であり管理権を有していることが前提であります。「中国公船がパトロールしている」。との発言は、中国に尖閣諸島海域の管理権があるとの誤ったメッセージを与えることにつながりかねないのであります。
〇 尖閣諸島海域の日本の領海内で漁労をしていた、石垣の漁船が中国公船に1時間にわたって追尾され、海上保安庁が巡視船で護衛したことを、中国を「故意に刺激している」、「中国公船がパトロールしている」との発言から、知事の尖閣諸島問題の認識の浅さがわかります。
〇 尖閣諸島をめぐる中国の強圧的な行動がある中で、尖閣諸島を管轄する沖縄県知事が、中国の行動を正当化するような発言をすることは、中国を利してもわが国を利すことは決してないのであります。
○この発言は単に撤回をすればいいと言う、単純な問題ではありません。