[一般質問] 小渡 良太郎 令和三年第8回沖縄県議会9月定例会
令和三年9月24日(金)
令和3年第8回沖縄県議会(9月定例会)の一般質問(初日)に沖縄・自民党より小渡良太郎議員が3番手に立ちます。以下の質問項目を事前通告いたしました。
令和三年9月24日(金)
第8回沖縄県議会(9月定例会)一般質問
小渡良太郎(おどりょうたろう)(会派:沖縄・自民党)
1:我が県の社会的養育について
令和2年に県は「沖縄県社会的養育推進計画」を策定し、沖縄が持つ特殊事情を勘案した児童福祉の推進を目指している。昨今取り沙汰される「子供の貧困」の解消・解決にも直結するこの計画の推進は、児童福祉施策の対象となる子供たちがいずれ沖縄の将来を担う、と考えると、その実施並びに充実は沖縄の未来を左右する極めて重要な事柄である。
そこで、本県の現状と今後の展望を確認するため、下記のことについて伺う。
(1) 里親委託率の目標数値と国基準との比較及び現在の委託率。
(2) 里親制度普及に関する取組の現状と予算額及びその効果。
(3) 子育て短期支援事業における里親の活用に関する現状と今後の展望。
2:我が県の保育行政について
「待機児童の解消」は都道府県、市町村を問わず極めて重要な社会課題の一つだが、県は今年度中に「待機児童ゼロを達成する」ことを掲げている。保育行政は子供たちの健全な育成のみならず若年者が安心して働ける土台作りともなる重要なテーマの一つであり、いまだ人口が自然増を続ける我が県にとっては他府県以上に充実させてしかるべきものである。
そこで、我が県の保育行政の現状と今後の展望について、下記のことを伺う。
(1) 保育の充実に関して、県と市町村の役割とはそれぞれどのようなものであるべきと考えるか。
(2) 保育行政については市町村単独で解決できない課題が種々あると聞いているが、その課題とはどのようなものがあるか。
(3) 県は今年度中に「待機児童ゼロを達成する」としているが、完全にゼロとすることは実現可能か。
(4) 「待機児童ゼロ」を達成した後に県が重点的に取り組むべき事柄とは具体的に何だと考えているか。
3:我が党の代表質問との関連について
一般質問を終えて
今回は沖縄県の社会的養育制度と保育行政のさらなる進展のための議論、そして海難事故を防止する観点からの指摘をいたしました。
まず社会的養育制度ですが、今回は「里親制度」に限定して現状や今後の展望を確認し、「里親」という言葉が持つイメージの是正と多様な制度の充実を求め、同時に「子どもの貧困問題(特に貧困の連鎖)」解決にも短中期の里親制度が有用であることを指摘し、県からは「市町村と連携して積極的に進めていきたい」という答弁をいただきました。
保育行政については、「働いている場所の近くで預けたい」というニーズを満たすために認可外保育園と協力して広域保育を進めること、ワーケーションの受け皿整備の一環として子育て世代向けの一時預かりを充実させること等を提案し、両者ともとても前向きな意思を確認しました。
海難事故については、安心安全に利用できるよう整備された公共のビーチ閉鎖が自然海岸へ県民の目を向けさせ、それが今年の海難事故増につながっているのでは?今後は見直すべきじゃないか?と指摘し、「必要な措置を講ずる」という答弁をいただきました。
全体として担当部局は前向きな姿勢だったため、今後どのように展開していくか見守りつつ、今後は細かい部部を指摘してより良いものへとしていけるよう尽力する所存です。