[一般質問] 中川 京貴 令和三年第10回沖縄県議会11月定例会
令和三年12月7日(火)
令和3年第10回沖縄県議会(11月定例会)の一般質問(二日目)に沖縄・自民党より中川京貴議員が3番手に立ちます。以下の質問項目を事前通告いたしました。
令和三年12月7日(火)
第10回沖縄県議会(11月定例会)一般質問
中川京貴(なかがわきょうき)(会派:沖縄・自民党)
1:知事の政治姿勢について
(1) 普天間基地の名護市辺野古移設に伴い、沖縄防衛局が提出した埋立変更承認申請について不承認とした経緯について伺う。
(2) 知事は、沖縄振興特別措置法の延長及び次期振興計画の策定を国に要請しているが、一方で、50%程度の米軍基地の削減や許可したサンゴ移植申請を撤回、または沖縄防衛局が提出した埋立変更承認申請を不承認とするなど、振興策等の要請を同じタイミングで基地問題を国にぶつけている。
ア:知事は、米軍基地を負担しているから振興策等は当然との認識があるのか。
イ:許可したサンゴ移植申請を撤回した理由について伺う。
ウ:普天間基地問題に翁長県政から玉城県政までのこれまで争われてきた訴訟の件数や裁判費用等、予算全てについて伺う。
(3) 知事は基地の整理縮小をするために日米合同委員会のSACOで合意した11の施設の返還をどのように進めるか伺う。
(4) 玉城知事は所信表明で在日米軍専用施設面積を70%から50%以下に目指すと述べた。どの基地を、いつまでに、削減するのか。跡地をどのように利用するのか伺う。
(5) 在日米軍に対する政府の思いやり予算については不要論も根強いが、労務費を日本政府が負担することが基地労働者の雇用の安定につながるとしている。思いやり予算について知事は、どのような見解をお持ちか伺う。
(6) 復帰50周年記念事業に向けて県がイメージする事業案について伺う。
2:米軍基地問題について
(1) 那覇軍港の浦添移設案と普天間基地、辺野古移設代替案との違いについて伺う。
(2) 浦添キャンプ・キンザー内建物(倉庫等)を読谷のトリイステーション、知花弾薬倉庫、他施設に移設する経緯について伺う。
(3) 本土復帰後、沖縄県の基地の整理縮小・返還に伴い、実績と結果(返還日・返還地・面積)、今後の対策について伺う。
(4) 北谷町砂辺第1ゲート近くの交通渋滞対策について
ア:北谷町砂辺浜川地域(嘉手納基地第1ゲート前・元コザ信用金庫北谷支店前)の国道58号の出口は、朝夕の渋滞はもとより、日中も激しい交通渋滞があり、地元から問題解決の要請を受け、私は平成24年7月、平成27年6月、平成29年6月に一般質問で取り上げて地元住民と防衛局に要請行動した。県はこれまで問題解決のためにどのような取組をしてきたか。
イ:嘉手納基地第1ゲート前改良工事に伴い、国道58号沿い嘉手納町元水釜交番所前、第4ゲート出入口による影響について伺う。
(5) 米軍による銃剣とブルドーザーで沖縄の基地建設が行われたと言われているが事実か。事実であれば場所を示していただきたい。
(6) 基地関連収入について
ア:軍用地料や思いやり予算など県に入る収入、市町村に入る収入について伺う。
イ:地域振興・基地補正・密度1(傾斜配分)の設置された経緯と現状について伺う。
3:沖縄振興策の推進について
(1) 我が自民党会派は、沖縄振興特別措置法の10年延長と一括交付金の拡充、沖縄振興開発金融公庫の存続など4項目の実現を自民党沖縄振興調査会(小渕優子会長)に要請した。その中で委員から、県の決意とビジョンが不足しているとの指摘があった。このことについて県の認識を伺う。
(2) 令和4年度沖縄振興予算要求に向け、市町村からの要望や意見等について、その内容と国への要望にどのように反映させているか伺う。
(3) 私たち自民党会派は沖縄自動車道の利用料金について、独自料金の3年延長及び割引制度を継続し、現行の料金水準を維持するよう要請した。県の取組について伺う。
(4) 復帰特別措置法に基づく揮発油税の軽減措置について、さらなる延長が求められている。県の認識と取組について、もし認められなければどのくらい影響が出るのか数字で示していただきたい。
4:観光振興について
(1) おきなわ彩発見キャンペーンの効果(予算と執行率)、課題や今後の展開について伺う。
5:教育・文化の振興について
(1) コロナ禍における沖縄離島体験交流促進事業のこれまでの実績と計画について伺う。
6:農林水産業の振興について
(1) パラオ共和国の排他的経済水域(EEZ)における本県のマグロはえ縄漁船の安定的な操業継続に向けた、水産技術交流に関するMOU締結について、進展状況について伺う。
(2) パラオ共和国と我が沖縄県との人材交流をはじめ、友好関係を保つための取組について伺う。
7:沖縄県に漂着した軽石被害について
(1) 小笠原諸島の海底火山噴火による大量の軽石が沖縄県全域に漂着し、漁業従事者及び関係者に多大な影響が生じている。今回の災害は過去に例がない規模であり、その被害もどこまで波及するか想定できず今後の県の対応と対策を伺う。
(2) 農林水産業・港湾・観光またはそれ以外に及ぼす被害状況について伺う。
(3) 漂着した軽石の撤去作業について、県の対策、財政支援等について伺う。
8:我が党の代表質問との関連について
一般質問を終えて
普天間基地の名護市辺野古移設に伴い、沖縄防衛局が提出した埋立変更承認申請について不承認とした経緯について確認した。
不承認とした事が司法で判断されれば、法律に従うとの答弁である。玉城知事は、国との対立では無く対話をしていきたいと言いながら、これ迄に9件の訴訟により裁判費用が約2億円かかっている。
又、SACOで合意した11の施設の返還を、どのように進めるかとの質問に対しても、着実に進めると言いながら、SACO合意は、全て県内移設である知事のその矛盾を追求した。