議会活動報告(12期)

[ 記者会見 ] 玉城デニー県政に係る看過できない疑惑に関する会見

令和元年10月3日

沖縄県議会会派「沖縄・自民党」は、令和元年9月定例会の一般質問において発覚した玉城デニー県政に係る「万国津梁会議支援事業をめぐる癒着」並びに「明らかな利害関係者による会食と総務部長の虚偽答弁」について、独自に調査した結果「看過できない疑惑」と考え、会派室において記者会見を開きました。

以下に会見の全文を掲載いたします。

会見内容(全文)

9月定例議会の一般質問において、玉城デニー県政に係る「看過できない疑惑」が発生しました。疑惑は、下記2件に係る「利害関係者との会食(癒着)」についてであります。

知事は当該会食において、下記二件の事業について、意見交換等は全くなかったと答弁しているが、我々自民党、そして多くの県民は「会食」において、下記2件の事業について、出席者の顔ぶれを見る限り、なんらかの意見交換をしたのではないかと考えております。そう考えるのが「自然」であると思っております。

また、我々自民党が独自に調査した結果、当該会食において「明らかな利害関係にある者」を特定しました。そのため、今議会一般質問において、金城総務部長の「利害関係者は出席していないのでなんら問題はない」との答弁は「虚偽」にあたるのではないかと考えております。

「看過できない疑惑」

「万国津梁会議設置等支援業務」

令和元年5月24日 「一般社団法人 子ども被災者支援基金」契約
(以下 万国津梁会議支援事業と記す)


■「普天間・辺野古新基地建設問題に係るシンポジウム開催等業務委託」

令和元年5月10日 「特定非営利活動法人 新外交イニシアティブ」契約
(以下 「トークキャラバン事業」と記す)


時系列

5月10日 「トークキャラバン事業」を「新外交イニシアティブ」が契約

5月23日 玉城知事他、利害関係者による会食

5月24日 「万国津梁会議支援事業」を「子ども被災者支援基金」が契約


<問題点1>

万国津梁会議支援事業をめぐる
癒着について

一般質問において、金城総務部長、新垣文化観光スポーツ部長は「会食において利害関係者はいなかった」と答弁。


新垣部長は、「万国津梁会議支援事業」において、文化観光スポーツ部職員は出席していなかった。ワーキングチームは会食後に公募されたと説明。


自民党としては、そもそも「SDGsワーキングチーム」は万国津梁会議の主要テーマの一つであり、契約には関係ないが、万国津梁会議の業務と関係ないとは言えないと理解。

(沖縄県倫理規定第4条には利害に関係なく職務に関係あるものは会食してはならないと明記)


この会食に出席していた県職員の二名が、会食後公募において自らワーキングチームに手を挙げたのは不自然であり、今後ワーキングチームに入ることも見据えて、契約前に受注者、万国津梁会議委員、玉城知事、玉城知事特別秘書と打合せをしていたと見るのが自然である。


<問題点2>

明らかな利害関係者による会食と金城総務部長の虚偽答弁について

今議会一般質問において、金城総務部長は「会食は私的な友人同士の会食で、県庁職員において利害関係者はいなかった」等の趣旨の答弁をしている。

(知事、特別秘書の特別職については倫理規定から除外されている)


我々自民党が独自に調査したところ、県職員が「知事公室 辺野古新基地問題対策課企画班主査」であり、今回、「新外交イニシアティブが受注した」「トークキャラバン事業」『万国津梁会議』の担当者である。


我が党の議員の質疑において、会食に出席した鈴木氏、徳森氏は「新外交イニシアティブの理事」であることが判明している。


県職員においては、資料にある「トークキャラバン事業に係る予算執行」において班員として決済印鑑があることを確認した。 
県職員と徳森氏は、明らかに利害関係にあると断定できる。


自民党は、更なる確認のため知事公室辺野古課に『事務分掌表』を提出してもらった。
事務分掌表によると、職員の業務の一つに『県外でのキャラバン活動に関すること』とある。まさしくトークキャラバン事業であることを示す証拠であります。


そもそも「ワーキングチームメンバー(会食後公募に立候補)」、「キャラバン担当」でもある職員が、鈴木氏、徳森氏と、以前からの友人関係にあったのか、職員はこの会食は誰から誘われたのか、それとも自ら主催したのか、早急に確認する必要がある。


当然のことながら、自民党が追及した「万国津梁会議支援事業」に関する利害関係者はいなかったとの悪質な言い訳は断じて許されません。
一般論として金城総務部長の答弁は「会食において、どのような事業に関する利害関係者はいなかった」と答弁しているものと理解することは当然のことである。


 最後に、今回の一般質問において当該疑惑に係る県当局の答弁は「真摯さ、誠実さの欠片もなかった」。知事を守るためなら法の解釈をゆがめ、虚偽答弁をすることも厭わない県当局の姿勢に、政治家として強い憤りを覚えております。

そこで我々は、明日からはじまる常任委員会でも、各委員がしっかりと一般質問の流れで委員会でも質疑をして頂いて、これは我々野党自民党だけでなく、与党の皆様方も一部同調して委員会に臨むという事でありますので明確に今回の事業に関してのしっかりとした内容を表に出すように我々は全力でがんばっていきたいと思います。

会見は以上です。


参考資料


2019-10-03 | Posted in 議会活動報告(12期)No Comments » 

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