代表質問

[代表質問] 仲村 家治 令和5年第3回沖縄県議会9月定例会

令和五年10月3日(火)
第3回沖縄県議会(9月定例会)の代表質問に沖縄・自民党より仲村家治議員が2番手に立ちます。以下の質問項目を事前通告いたしました。

仲村家治

二回目の代表質問です。現在の玉城知事の政治姿勢と県政運営に重大な問題を抱えている。
①赤字決算問題②PFAS流出隠蔽問題③辺野古埋立設計変更申請に係る最高裁の県の敗訴の確定④国連人権理事会での知事発言等と多くの問題課題を問うていきます。
我が沖縄・自民党は、県民の生活を第一に活動していきます。そのためにも県政を厳しくチェックいていきます。


令和5年10月3日(火)

第3回沖縄県議会(9月定例会)代表質問

仲村家治(なかむらいえはる)(会派:沖縄・自民党)


1:知事の政治姿勢について


(1)ジュネーヴ国連人権理事会への出席について


ア:人権理事会及び一連のサイドイベントへの出席は、県の公務か、知事の政務か、どのように整理されているのか伺う。


イ:出席に係る渡航費用は全体でいくら要したのか、概算を伺う。


ウ:渡航費用の負担は県費か、あるいは別の団体が負担したのか伺う。


エ:県職員の随行者は何人だったのか伺う。


オ:行程全体の調整業務は誰が行ったのか伺う。


カ:予定していたスピーチが実施できなかったとの報道があるが、具体的な経緯について伺う。


キ:知事は今回の訪問の成果を強調するが、時間切れでスピーチができなかった。今回の訪問の大きな目的は、知事自らが持論を述べることではなかったのか、客観的にみて時間を空費したとしか思えないが知事の考えを伺う。


(2)7月に知事も参加した国貿促訪中団について


ア:琉球に関する中国国内での報道が加熱化し、中国側の意図が明らかに透けて見えているが、知事はこの状況をどのように理解しているのか伺う。


イ:尖閣諸島の領有権について、知事は主張をすべきときに主張をしていないが、地域外交を標榜する知事の行動は、ダブルスタンダードではないか伺う。


(3)知事を支える政策参与について


ア:現在委嘱されている政策参与の人数、氏名、それぞれの担当業務について伺う。


イ:令和4年度及び令和5年度現時点までの、勤務状況及び知事への助言実績について伺う。


ウ:担当業務を所管する部局として、知事への助言をふまえ、どのような政策立案を行うことができたのか、具体的に伺う。


2.行財政運営について


(1)2特別会計の赤字決算問題について


ア:赤字解消のため、知事から提案された補正予算について、先日県議会は全会一致で議決しないという意思決定を行った。二元代表制の一翼を担う知事としてどのように責任をとる考えか伺う。


イ:違法な赤字状態を解消するために、今後どのような手続きを進める考えなのか伺う。


ウ:企業会計を除く令和4年度決算について、監査委員による監査、議会への提案スケジュールはどうなるのか伺う。


(2)人事管理について


ア:時間外勤務縮減の取り組みについて、これまでの実績、課題と対策について伺う。


イ:県職員のメンタルヘルス対策について伺う。


ウ:「役職定年制」の運用について、職名や処遇はどのような取り扱いとなるのか伺う。


エ:先月公表された人事院勧告では、在宅勤務に対する手当の措置が盛り込まれているが、全国の自治体及び本県における検討状況について伺う。


(3)自治体DXについて


ア:本年度の全庁的な取り組み状況について伺う。


イ:国が進める業務システムの標準化推進の取り組み状況について伺う。


ウ:地方税の電子納付に関して、個人住民税の特別徴収義務者による電子的納付について、県内市町村で取り組みは推進されているか伺う。


エ:政府の進める地方へのデータセンター移転について、県の取り組みを伺う。


オ:特別会計赤字決算問題において業務効率化のために導入した新しい手法が、結果的に重大な問題を引き起こすこととなった。DXを推進する職員一人一人の、DXリテラシーそのものが問われているのではないか伺う。


(4)企業版ふるさと納税について


ア:これまでの受け入れ実績について伺う。


イ:どういった事業を実施しているのか伺う。


ウ:9月議会に提案されている基金条例の目的と意義について伺う。


(5)県庁舎からのPFOS流出事案について


ア:先日の記者発表まで対応が後手後手になってきた経緯について伺う。


イ:本庁地下駐車場の管理が適切になされていなかったことに加え、老朽化対策が行われていなかったことが事の本質にあるが、県の公共施設管理、計画的な長寿命化、更新計画は信頼に値するものなのか伺う。


3.離島振興について


(1)離島における電気、食料輸送、通信インフラなどの定住条件整備を促進させるためにどのような取組が必要と考えているのか伺う。


(2)小規模離島航路については住民の移動手段を確保する必要がある一方で多額の維持コストが係るという構造的な問題もある。航路の維持を持続可能にするための支援策について伺う。


(3)小規模離島における特別養護老人ホームでの人材確保がひっ迫している状況が生じていると聞くが、対策としてどのようなことができるか、県の見解を伺う。


(4)南北大東島については、超高速インターネットケーブルが本島等の間で敷設されたが、島内のインターネット回線網については整備が遅れている。県内どこでもインターネットに快適にアクセスできる環境整備は公の責任だと考えるが、取組について伺う。


(5)久米島における海洋深層水の活用については民間企業や大学の参入の話もある一方で巨額の投資が必要であったり、取水棟周辺の企業立地環境の整備、開発品の販路拡大などの課題があるが、こういった課題への県の支援策について伺う。


(6)ガソリン価格の高騰が続いており、そのあおりを受けて離島におけるガソリン価格は上昇の一途を辿っているが、本島離島間のガソリン価格差をどのように是正を図るか、県の考えを伺う


(7)伊是名・伊平屋両島の振興について


ア:架橋事業の進捗、今後のロードマップについて伺う。


イ:伊平屋空港整備事業の進捗、今後のロードマップについて伺う。


4.子ども子育て支援について


(1)待機児童について


ア:令和5年4月1日時点の本県待機児童の現状について伺う。


イ:待機児童が下げ止まりの傾向を見せており、解消に向けて抜本的な政策転換が迫られていると考えるが、県当局の見解を伺う。


ウ:新子育て安心プラン実施計画に基づく、今後の就学前児童数について伺う。


エ:保育士確保策のため、処遇改善の実態把握、地域限定保育士の一般化について伺う。


(2)ヤングケアラー支援について


ア:昨年度実施し、4月に公表された実態調査をふまえ、県は本年度以降ヤングケアラー支援の具体策をどのように描いているのか伺う。


イ:庁内に設置しているヤングケアラー・コーディネーターへの相談件数など、活用実績について、伺う。


(3)令和6年度以降の子ども子育て支援体制について


ア:昨年度から検討を進めていると聞いている子ども子育て支援の庁内体制だが、どのような検討状況なのか伺う。


イ:次元の異なる少子化対策がうたわれているが、地方財政措置についてはどのような考え方を国は示しているのか伺う。


ウ:先月、給食費の無償化について、第3子以降について全面無償化を2025年度から検討している、との一部報道があったが、状況を伺う。


エ:通学バス無償化の進捗状況について伺う。


(4)里親委託契約解除問題について


ア:係争中の損害賠償事件について、県側は調停の意思を示したとのことだが、どういった判断によるものか伺う。


イ:第三者委員会の報告書を受けて、子ども生活福祉部としてどのような改善策を図ったのか伺う。


(5)医療的ケア児・病児保育について


ア:医療的ケアを必要とする幼児、児童生徒への支援策について伺う。


イ:病児保育サービスの提供にあたって、医療機関との連携をどのように図っているか伺う。


(6)子どもの貧困問題について、基金の造成・延長を含めて、これまで多額の予算が投じられてきているが、一向に改善の兆しがみえないどころか、玉城県政になってから状況は悪化しているが、その背景・分析、今後の取組をどのように図っていくのか、知事の本気度を伺う。


5.産業振興・総合交通政策について


(1)資源エネルギー問題について


ア:県が示したカーボ-ンニュートラル目標の進捗について伺う。


イ:ガソリン価格の高騰が続く中で、県内におけるエネルギーの安定確保に関して、短期、中期、長期の課題についてどのような整理をしているのか伺う。


ウ:クリーンエネルギー導入に関するロードマップについて伺う。


(2)総合的な交通体系について


ア:沖縄モノレール完全3両化へのスケジュールについて伺う。


イ:鉄軌道導入の可能性、ロードマップについて伺う。


ウ:LRT・BRTをはじめとする新しい交通システムについて、県はどのような研究をおこなっているのか伺う。


(3)那覇空港の状況について


ア:ターミナル運営は観光客数の増加に対応できているのか、現状と課題について伺う。


イ:台風6号被災時における空港ターミナルの利活用について伺う。


ウ:第二滑走路の需要増に伴うターミナル増設への考えについて伺う。


エ:海外の空港では、モノレール駅でのチェックインや手荷物預けができるようなシステムが構築されているところがあるが、那覇空港機能の高度化について、こういった取組を行う考えはないか伺う。


オ:空港駐車場の拡張整備や屋内エレベーター狭小性の改善といったターミナル内の施設改修を進める必要があると考えるが、県の取組を伺う。


カ:航空機が遅延した場合、モノレールの始発・終発に間に合わず、空港からの移動に大きな支障が生じていると聞いているが、モノレール社とターミナル会社が協議して、相互接続運用ができるようにしていくべきではないか、県の考えを伺う。


(4)物価高対策について


ア:民間住宅建設に係る資材高騰の結果、離島等において住宅供給が難しく、定住環境が整わず、移住者を受け入れられない状況が発生しているが、「公立住宅」の整備により、問題解決を図っていくべきではないか、県の考えを伺う。


イ:物価高が家計に与える影響を抑えるべく、水道料金や給食費などの公的負担を減免する県独自の施策を打ち出す考えはないのか伺う。


ウ:県内企業の賃上げの状況と課題について伺う。


(5)産業支援について


ア:県内スタートアップ支援策について伺う。


イ:全産業において人手不足が深刻な問題となって久しいが、現在の状況と講じている対応策について伺う。


ウ:人手不足は事業承継の分野にも影響を与えており、のれんや技術の断絶が懸念されているが、公的な支援策がどのように講じられているのか伺う。


(6)ビルメンテナンスに係る公共調達については、最低制限価格が低く設定されており、県内企業の落札へ影響を与えているとの声が聞こえてきているが、県として改善する方策をとるべきだと考えるが、見解を伺う。


6.文化観光スポーツ行政について


(1)FIBAバスケットボールワールドカップについて


ア:大会開催にあたり具体的に県が取り組んだことについて伺う。


イ:経済波及効果はどの程度だったと試算しているか伺う。


ウ:今後このような大規模な国際的スポーツイベントを誘致していくうえで、課題や対策についてどのような気づきがあったのか伺う。


(2)スポーツアイランド構想の進捗について伺う。


(3)観光業の現状について


ア:入域観光客数、観光消費額について、最新の統計値及び本年度の見込みはどのようになっているか伺う。


イ:旺盛な観光需要に対応する、供給サイドの継続的かつ安定的な人手・物資の確保について、県はどのような取り組みを行っているのか伺う。


ウ:台風6号の際には観光客の方々が宿泊場所の確保に相当な不便を強いられることになったようだが、観光政策当局として、台風時の観光危機管理をどのように捉え、今回実践できたと考えているのか伺う。


エ:観光振興基金活用事業の令和4年度実績と効果、令和5年度事業について伺う。


(4)国立自然史博物館の誘致について


ア:本年度の取組の進捗状況について伺う。


イ:誘致事業は誰が主体となりロードマップを展開していくべきなのか伺う。


ウ:国への要請活動及び国の誘致に向けた動きはどのような状況なのか伺う。


(5)沖縄県マリンタウン国際会議・大型展示場整備運営等事業について


ア:6月に条例が成立したが、供用開始に至る今後のロードマップについて伺う。


イ:PPP/PFI方式で事業を推進するにあたっての県が負うリスクはどのような整理をしていうのか伺う。


ウ:マリンタウンMICEエリア周辺の交通アクセス計画について伺う。


(6)海の安全・安心について


ア:沖縄県の水難事故の現状が全国と比べてどのような状況にあるか、また、その中でも死者数について、交通事故の死者数と比べてどのような状況にあるのか、過去3年間のデータも含めて伺う。


イ:全国と比較した沖縄県の水難事故の現状について、また、どのようにすれば水難事故を減少できると考えるのか、自然海岸の責任者である知事の見解と今後の方針と目標を伺う。


ウ:水難事故防止に向けた施策を推進する事を目的とした「沖縄県水難事故防止に係るワーキンググループ」について、発足以降どのような施策を進めてきたのか伺う。


エ:日本ライフセービング協会が普及を進めているAIカメラによる「海辺の見守りシステム」について、県として沖縄県に設置を進める意思があるのか、6月議会では検討するとの返答だったが、その進捗状況を伺う。


オ:石垣市において実証実験が行われた海洋/アウトドアGPSトラッカーについて、県はこういった取組を把握しているのか、伺う。

仲村家治

代表質問を終えて

今回の代表質問のメインは県庁舎からのPFOS流出事案と2特別会計の赤字決算問題でした。PFOS流出事案で、与党議員には9月25日に説明を行った事実が分かった。その事実を隠すように、26日の9月定例会の初日を迎えたが、お昼のニュースの一報で「県庁地下駐車場でPFOS漏れ」との報道を受け、我が会派長が、事実確認を求め本会議が空転し、深夜の知事から説明を受ける事態になった。この事実を代表質問で取り上げ、正式に議事録に残すことが出来た。しかし、県当局は那覇市や壺川漁協関係者に、まだ説明をしていない事実も判明した。危機管理の欠如と知事のリーダーシップのなさを露呈した形になりました。市民県民の安心安全を守るために、一般質問でも、我が沖縄・自民党は当局を追及していきます。


2023-10-02 | Posted in 代表質問, 仲村家治No Comments » 

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